先日、東京都福生市、東村山市など多摩エリアの日本酒酒造をめぐるインバウンドモニターツアーが開催。そのツアーに多摩ポン編集部も同行して取材してきましたので、今回はその模様をお伝えします。
多摩広域インバウンド推進プロジェクト協議会の取組のひとつ
このインバウンドモニターツアーは、東村山市・あきる野市・青梅市・福生市・日の出町・檜原村の6市町村で連携した「多摩広域インバウンド推進プロジェクト協議会」のインバウンド推進に向けた取組のひとつ。
今回は「発酵のまち~酒と文化と人の魅力に触れあう旅」と題して福生市、あきる野市、東村山市にある酒造所や醸造所をめぐるツアーが開かれ、現在日本に在住している11ヶ国23名の皆さんがモニターとして参加しました。
まずはJR拝島駅前からチャーター便のはとバスにのって最初の目的地へ。
近藤醸造(あきる野市)
まずは、あきる野市にある1908年に創業の「近藤醸造」さんへ。
こちらでは「キッコーゴ丸大豆醤油」など、醤油やめんつゆ、米酢などの調味料を製造販売している醸造所です。
工場には直売所が併設していて、各商品が購入できます。
醤油は「ソイソース」として、すでに世界中で知れ渡っていますが、参加者のみなさんも各商品の特徴などを店員さんに聞いてお気に入りの商品を購入していました。
ちなみに工場内は、予約制で工場見学をすることができます(※現在、工場施設の一部メンテナンスのため、工場見学の受け付けは一時休止してます)
近藤醸造
所在地:東京都あきる野市山田733-1
石川酒造(福生市)
続いて、向かったのは1863年(文久3年)に創業した福生市のある蔵元「石川酒造」さん。
事前予約制で酒蔵が無料で見学出来るこちらでは、英語が堪能なガイドさんによる「Englishツアー」も行われています。
国の登録有形文化財にも指定されてる本蔵の中はひんやり。「寒仕込み」にするにはぴったりの環境です。参加者のみなさんは、ガイドさんが話す日本酒の製造工程を興味深く聞いていました。
見学後はお待ちかねの利き酒体験!無濾過純米の「多満自慢」と、昨年発売されたりんごのような酸味が特徴的な「多満自慢 ふわる白」を試飲。
蔵に併設された売店「酒世羅(サケセラー)」では日本酒やおちょこなどのお土産を購入する参加者の方もいました。
石川酒造
所在地:東京都福生市熊川1番地
ディスタント・ショアーズ・ブルーイング(東村山市)
続いて向かったのは東村山市。「ディスタント・ショアーズ・ブルーイング」さんは、2017年11月にオープンしたビールの醸造所(ブルワリー)です。
代表はイギリス出身のマイケルさん。もともとビールの醸造管理システム開発会社のシステムエンジニアだったマイケルさんは、その経験を生かして、ビールの管理システムを自分でプログラミング。ラガーやペールエールなどのクラフトビールを製造・販売しています。
特徴的なのは、毎週日曜日の午後に開くという「テイスティングルーム」が併設しているというところ。この日もテイスティングルームに入りきれないほどもお客さんがマイケルさんのクラフトビールを楽しんでいました。
この日はアメリカンIPA「コンニチハマイケルデス」や、ニューイングランドIPA「Juice Tatsumaki」など、3種類のクラフトビールが参加者に振る舞われました。
お酒が入って次第に和んできた参加者のみなさん。お店に来ていた常連さんともすっかり仲良くなって、一緒にマイケルさんのクラフトビールを楽しんでいました
ディスタント・ショアーズ・ブルーイング
所在地:東京都東村山市秋津町3丁目14−2
豊島屋酒造(東村山市)
最後に訪れたのは1596年創業の都内で一番古い酒蔵「豊島屋酒造」さん。「金婚」や「屋守(おくのかみ)」など、日本酒好きなら一度は聞いたことがある日本酒をつくる老舗酒蔵です。
こちらでは麹を作る室や、現在仕込み中の樽の中を見学。発酵進んだもろみから気泡が出ているところを興味深く動画で撮影している方もいました。
蔵見学後は、豊島屋酒造さんの日本酒を試飲。こちらでは月1回夜の酒蔵見学や、角打ちイベントなども開かれているそう。
試飲後は、参加者に特別にプレゼントされた日本酒の瓶に自分でラベリングする体験も行われました。
ラベルにはイラストを描いたり、漢字で自分の名前を書いたりと、みなさん思い思いにラベリング体験を楽しんでいましたよ!
豊島屋酒造
所在地:東京都東村山市久米川町3-14-10
久米川駅周辺居酒屋で「のみむら体験」
酒蔵見学後は、東村山市の久米川駅周辺で毎年3月に行われている飲み歩きイベント「のみむら」を特別に体験。みなさん、日本酒を呑みながら日本酒に合うおつまみ堪能。交流を深めていました。
イギリスの友人と参加したフランス出身の参加者の方は「それぞれの酒蔵の説明がとてもわかりやすかった。いろんなお酒が飲めるので楽しい」とツアーの感想を話していました。
東京都心部には多くの訪日外国人が訪れていますが、多摩エリアの認知度はまだまだ低め。こうした取り組みを経て、多くの方が多摩エリアに来てもらえるといいですね!
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