松本穂香さんは「最高の俳優」ふくだ監督と喜びを分け合う【第12回TAMA映画賞授賞式レポ③】



松本穂香さんは「最高の俳優」ふくだ監督と喜びを分け合う【第12回TAMA映画賞授賞式レポ③】

2020年11月29日(日)に府中市の「どりーむホール(府中の森芸術劇場)」で開催された「第12回TAMA映画賞授賞式」の模様をお伝えしています。

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松本穂香(最優秀新進女優賞)

松本穂香(最優秀新進女優賞)

『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』で最優秀新進女優賞に輝いた松本穂香さんは、大人っぽい清楚な白いワンピースで登場。

「今回、ふくだももこ監督の2作品目となる『君が世界のはじまり』でふくださんと一緒に受賞できたことが、ほんとに嬉しくてたまりません。また違う作品で監督と一緒にこの場に立てるようにこれからも頑張っていきたいと思います」と受賞挨拶。

松本穂香(最優秀新進女優賞)

今年は主演作が相次いだ松本さん「今年は本当にいろいろあった年だったので、主演でやらせていただいた『酔うと化け物になる父がつらい』という映画があるんですが、すごく切ない話で自粛期間にがっつりはまってしたりもして、そんな中でも、今後もどんどん映画を届けていけたらいいなと、より感じた1年でした」と今年1年を振り返りました。

大阪の高校生の群像劇を描いた『君が世界のはじまり』では、主人公の緑を演じた松本さんは「舞台が大阪で、私自身も大阪・堺の出身なので、関西弁ということで素の部分が出たかなというのと、映画は私の学生時代より大人びてましたね。セリフの中で『業平くんが、ここにおって良かった』というセリフがあって、大切な人がここにいるだけで嬉しいとか、そういうことを人に伝えられるって私は学生時代は出来ていなかったので、そういう点では縁の方が大人びてましたね」と演じた役と自分との違いを話しました。

ふくだももこ監督(最優秀新進監督賞)

「(トロフィーの)抱き方が赤ちゃんみたいですけど」とふくだももこ監督
「(トロフィーの)抱き方が赤ちゃんみたいですけど」とふくだももこ監督

『君が世界のはじまり』で最優秀新進監督賞を受賞した、ふくだももこ監督は当初はオンラインでの出演でしたが、この日は急遽登壇。

ふくだ監督は、つい先日出産されたばかりで「子どもを欲しかった一番の理由は、子どもに会いたかったというのがありますが、映画業界、映像業界に出産や育児をしているスタッフが少しでも働きやすくなるように「保育部」というのを作りたいなと思っていて、それをするために監督に子どもがいることで、切実に考えてくれるんじゃないかという想いがあって、少しでもいろんな人が働きやすくなるようにと思ってます」と映像業界の今後の働き方についても話しました。

松本穂香さんとふくだ監督のクロストーク

松本穂香さんとふくだ監督とクロストークを展開

その後、松本さんとふくだ監督とクロストークを展開。

前作『おいしい家族』から2作連続で松本さんを主演で起用したふくだ監督は「単純に好きなんですよ。最初は顔がおもろいから好きってずっと言ってたんですけど、最近すごい大人の顔になってきて、めっちゃ綺麗になってくるからすごい女優さんだなと思って。この歳の人の変化ってすごいんやなあと思って。すごく芯が強くて、声も良くて、度胸もあって、でもそれを見せないけど、芝居したら分かるっていう、最高の俳優です」と松本さんをベタ褒め。

それを受けて松本さんは「ふくだ監督は日頃から伝えてくれているので、とにかく好きだって言ってくれていますし、映画を通してみても撮り方とか、ひとつひとつに愛情を感じるんですよね。そこまで愛情を持って撮ってくださる監督さんはなかなかいないんじゃないかと思って、これからもぜひ頑張りますので、よろしくお願いします」と話すと、

ふくだ監督は「小津安二郎監督と(原節子さん)のような、昔の監督と、昔の女優さんみたいとずっとやっていきたいし、お互いのキャリアで近づきあえたらいいなと思います」と、今後も松本さんとのタッグを願ってました。

第12回TAMA映画賞受賞作品・受賞者はこちら!

最優秀作品賞

  • 『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)
  • 『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)

特別賞

  • 城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 『アルプススタンドのはしの方』
  • 岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 『音楽』

最優秀男優賞

  • 福山雅治『ラストレター』『マチネの終わりに』
  • 濱田岳『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか

最優秀女優賞

  • 水川あさみ『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』
  • 長澤まさみ『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』

最優秀新進男優賞

  • 宮沢氷魚『his』
  • 北村匠海『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか

最優秀新進女優賞

  • 松本穂香『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか
  • 森七菜『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』

最優秀新進監督賞

  • HIKARI監督『37セカンズ』
  • ふくだももこ監督『君が世界のはじまり』

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