京王電鉄は、2023年10月1日(日)から鉄道運賃を改定すると発表しました。
これは2023年3月24日に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行っていたのが、国土交通大臣の認可を受けられたことから実施されるもの。運賃改定は消費税率変更によるものを除くと1995年以来、約28年ぶりとなるそうです。(1997年には値下げを実施)。
約28年ぶりに鉄道運賃改定
改定率は13.3%。初乗り運賃はICカードが126円から140円に(きっぷは130円から140円に)値上がりとなります。
運賃改定の理由としては、新型コロナウイルス感染症の影響により利用者が減少していることに加え、テレワークなどの新しい生活様式が浸透して、今後もコロナ前の水準までの回復は見込めないと想定される中、2021年10月に発生した車内傷害事件を受けた防犯対策や、ホームドアなどのバリアフリー設備の整備など安全・安心を提供し続け、それらを適切に維持管理するため、約28年ぶりの運賃改定を決断したそうです。
多摩エリアから新宿・渋谷までの運賃は?
では実際にどれくらい運賃があがるのでしょう。今回は多摩エリアの主要駅から新宿駅・渋谷駅までの現行運賃と改定後の大人運賃(ICカード(きっぷ)と通勤定期大人1か月分)を並べてみました。
※小児運賃は大人運賃の半額
区間 | 大人現行運賃 ICカード(きっぷ) | 大人改定後運賃 ICカード(きっぷ) | 通勤定期運賃 現行(大人1か月) | 通勤定期運賃 改定後(大人1か月) |
調布〜新宿・渋谷 | 242円(250円) | 273円(280円) | 8,990円 | 10,220円 |
府中〜新宿・渋谷 | 283円(290円) | 314円(320円) | 10,650円 | 11,760円 |
聖蹟桜ヶ丘〜新宿・渋谷 | 325円(330円) | 356円(360円) | 12,150円 | 13,330円 |
京王八王子〜新宿・渋谷 | 367円(370円) | 409円(410円) | 13,750円 | 15,310円 |
高尾〜新宿・渋谷 | 367円(370円) | 409円(410円) | 13,750円 | 15,310円 |
高尾山口〜新宿・渋谷 | 388円(390円) | 430円(430円) | 14,550円 | 16,100円 |
京王永山〜新宿・渋谷 | 325円(330円) | 356円(360円) | 12,150円 | 13,330円 |
京王多摩センター〜新宿・渋谷 | 325円(330円) | 356円(360円) | 12,150円 | 13,330円 |
南大沢〜新宿・渋谷 | 346円(350円) | 388円(390円) | 13,020円 | 14,530円 |
橋本〜新宿・渋谷 (※うち加算運賃) | 387円(390円)(※20円) | 409円(410円)(※0円) | 14,510円(※760円) | 15,310円(※0円) |
なお、通学の定期料金は現行運賃を据え置き。相模原線京王多摩川~橋本間の乗車キロに応じて設定している加算運賃は、今回の運賃改定に合わせて廃止するとしています。
また、「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」の座席指定料金は現行(1席につき410円)のままとするそうです。
各駅からの詳細な運賃は京王グループの公式HPをご確認ください。