多摩市は「多摩市役所本庁舎建替基本計画素案」を2024年8月5日に公表しました。
2028年度(令和10年度)から建設開始、2032年度(令和14年度)から新庁舎での業務開始を予定しています。
2028年度から建設開始へ
現庁舎は1969年に建築され、最も古い建物は54年が経過しています。
1995年(平成7年)の耐震診断の結果、耐震安全性に疑問があり、老朽化による設備の故障も増えていることから2023年2月に「多摩市役所本庁舎建替基本構想」を策定し、今回「多摩市役所本庁舎建替基本計画素案」が公表されました。
素案によると新庁舎は2028年度から建設開始を予定していて、庁舎全体の想定規模は約18,300㎡、概算事業費は約174億円を見込んでいます。
新庁舎は現在の本庁舎前にある駐車場あたりに建設予定ため、仮設庁舎は建てずに現庁舎を使用しながら施工できるとしています。
建て替え後は現庁舎がある場所が一般駐車場に、第三庁舎と駐車場がある場所は災害時に多目的に使用できる緑地・広場空間を整備する予定です。
新庁舎は低層階に窓口エリア、中層階には執務エリアと災害司令拠点機能、高層階(最上階)には主に議会機能を配置。
窓口エリアは「ワンフロア型窓口」と「ワンストップ型窓口」を組み合せた窓口を検討するとしています。
駅近機能を充実
さらに「身近な場所で安心・便利に!」をコンセプトに将来的には出張所などの「駅近機能」を充実。本庁舎は出張所などと連携する司令塔機能としての役割を強化するとしています。
具体的には聖蹟桜ヶ丘、多摩センター、永山の3つの駅近機能で「遠隔窓口」、「リアル窓口」、「オンラインサービスブース」、「自動交付機」などを設置。現場スタッフの操作サポート受けながら本庁と同じサービスや相談を遠隔で受けられるとしています。
駅近機能にかかる事業費は約2億円を見込んでいます。
多摩市は基本計画素案の説明や有識者による講演、意見交換等を通じて一緒に考える「多摩市役所本庁舎建替市民フォーラム(基本計画編)」を8月25日(日) 、8月27日(火) 、8月31日(土)に開催予定。申込み受付はすでに終了(8月15日(木曜日)まで)してますが、席に空きがある場合は当日の参加も可能としています。
さらに、多摩市役所本庁舎建替基本計画素案に対するパブリックコメントを9月4日(水)まで受付しています。
多摩市役所本庁舎建替基本計画について|多摩市公式ホームページ