小田急電鉄は2025年3月15日(土)にダイヤ改正することを発表。かつて「多摩急行」の種別で親しまれていた東京メトロ千代田線直通の「急行」が、7年ぶりに復活することが発表されました。
千代田線直通「急行」が7年ぶりに復活
東京メトロ千代田線直通の「多摩急行」については、2018年のダイヤ改正で姿を消していましたが、現行ダイヤの東京メトロ千代田線直通の向ヶ丘遊園駅まで運行する「急行」が、今回のダイヤ改正で多摩線「唐木田駅」まで運行する「急行」に変更。
これにより、多摩線各駅と表参道や大手町など都心方面などの間の移動が 、乗り換え無しでスピーディーになるとしています。
「小田急多摩センター駅」の時刻表(11時〜14時台)を確認すると、これまでは「新百合ヶ丘駅」行きまたは「新宿駅」行きまでの各駅停車が多かったですが、改正後は「新宿駅」行きと東京メトロ千代田線に直通の「急行」が、10分おきに発車することになりそうです。
平日・土休日終日「急行」を、五月台・黒川・はるひ野へ停車
今回のダイヤ改正により、小田原線と多摩線を直通する「急行」は、すべて「五月台駅」「黒川駅」「はるひ野駅」に停車します。多摩線内を運行する列車のうち「急行」の割合を大幅に増加することで、新百合ヶ丘駅での乗り換えが不要になるとしています。
速達性も向上し、例えば新宿を19時00分頃に出発する急行・唐木田行きの利用で、黒川駅まで乗り換えなし・最速35分で到着。
これにより、一部列車のみで実施している小田原線と多摩線を直通する際の新百合ヶ丘駅での「急行」⇔「各駅停車」の種別変更を廃止にするとしています(※ 快速急行・通勤急行は、対象外)。
このほか、快速急行の停車駅に「開成駅」、準急の停車駅に「喜多見駅」「和泉多摩川駅」が追加されます。
特急ロマンスカーのホームウェイ号は、22時台新宿発の下り列車を1本増発(現行の1時間あたり2本から3本へ増加)するほか、15時40分新宿発・小田原行き(さがみ61号)を、同時刻新宿発・箱根湯本行き (はこね号)として運転(折り返しの上り列車も箱根湯本発に変更)するとしています。
これまで「新百合ヶ丘駅」での乗り換えが必要でしたが、7年ぶりに東京メトロ千代田線の直通運転が復活することで、多摩エリアに住んでいる方にとって利便性が向上しそうです。