
京王電鉄株式会社と株式会社リビタは、京王相模原線「京王多摩川駅」前で進められている「(仮称)京王多摩川開発プロジェクト」について、エリア名称を「itonami(イトナミ)」にすると発表。これに合わせて公式サイトがオープンしました。
B棟1階には「京王ストア」と認可保育園が2027年にオープン予定

「itonami」の開発対象は、旧「京王フローラルガーデン アンジェ」跡地を含む約2.8haの敷地や「京王多摩川」駅の高架下です。
公式サイトによると、賃貸住宅や福祉施設の入るB棟(賃貸住宅棟1階)には、280坪超の売場面積のスーパーマーケット「京王ストア」が賃貸住宅棟1階に2027年に新規オープンを予定。京王グループ直営の認可保育園「京王キッズプラッツ」も2027年に開園予定されていて、ワークラウンジや飲食店舗なども入居する予定です。
分譲住宅棟「C棟」も着工

今年8月に着工した分譲住宅棟(C棟)は、1LDK〜4LDKまでの全264戸の分譲マンションが建てられる予定で、公式サイトでは9月16日からはエントリー受付が始まりました。詳細は11月中旬に発表予定するとしています。
高架下では実験的な場づくり企画「1YY CLUB」がスタート

2027年に大型エレベーターやホームドアの設置、トイレや改札口がリニューアルする「京王多摩川」駅の高架下では、地域住民や事業者とともに“実験的な場づくり”がすでに始まっています。
今年7月からは、東京ミッドタウン八重洲で「ヤエスパブリック」をプロデュースしたまちづくりパートナーの株式会社スマイルズとともに、地域の飲食店や個人が気軽にチャレンジできる京王多摩川のまちを舞台にした実験的な場づくり企画の第一弾「1YY CLUB(ワンワイワイクラブ)」がスタート。
キッチンカーの出店料はなんと1円からと格安(※水道光熱費等の実費は別途必要)で、調布・国領の人気店「手作り餃子 吉春」さんとスマイルズによるコラボ店舗をはじめ、地域に思いのある方々による出店や、いろいろなイベントが企画されています。

エリア名称の「itonami」には、「糸」「波」「営み」という3つの意味が込められていて、「糸」は「人や自然、暮らしの要素をつなぐ象徴」を、「波」は「糸が重なり合いながら広がっていく様子」を、そして「営み」は「この地で営まれる日々の暮らしそのもの」を表しているとしています。
京王多摩川の駅前に誕生する「itonami」。高架下のにぎわいづくりや住宅開発を通じて、地域に根差した新たなまちづくりが段階的に進みそうです。
京王多摩川駅周辺地区計画「itonami」計画地
計画地:東京都調布市多摩川4丁目38他
アクセス:京王相模原線「京王多摩川駅」徒歩1分
用途地域:近隣商業地域
建蔽率:60%(地区計画による)
容積率:300%
計画地面積:約27,978㎡