多摩市・阿部市長、日本人2人目の「アイスランド外務省名誉勲章」受章 友好関係構築の功績を評価



多摩市・阿部市長、日本人2人目の「アイスランド外務省名誉勲章」受章 友好関係構築の功績を評価

多摩市の阿部裕行市長が、アイスランド外務省名誉勲章を受章し、2025年12月12日に多摩市役所で伝達式が行われました。式典にはフレイン・パウルソン駐日アイスランド大使をはじめ、市関係者やメディアが出席しました。

アイスランド外務省名誉勲章は、2024年7月に制定されたアイスランドの国家勲章・記章のうちのひとつで、アイスランド外務省の所掌分野において重要な業務を遂行したアイスランド人および外国人に授与されるもので、昨年、当時の駐アイスランド日本国大使の授与に続き、日本人として2人目の受章となります。

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フレイン・パウルソン大使「多摩市とアイスランドの関係強化に尽力」

フレイン・パウルソン大使
フレイン・パウルソン大使

フレイン・パウルソン大使は「アイスランド外務大臣を代表し、2010年以来、多摩市長を務めてこられた阿部市長に対し、アイスランドの国家名誉の一つであります、アイスランド外務省名誉勲章を授章いたします。これは、多摩市とアイスランドの関係強化に尽力された友情と貢献を称えるものです」と授章理由を話しました。

多摩市とアイスランドについては、東京オリンピック・パラリンピック開催時に、アイスランド選手団のホストタウンを務めたことを起点に、大会後にはアイスランド大使館との友好協力に関する覚書を締結。

2022年にはアイスランドのグズニ・ヨハネソン大統領(当時)が多摩市を訪問。今年5月にはアイスランドの首都・レイキャビク市長が多摩市を訪問して友好関係構築に関する覚書を締結して、多摩市内では「アイスランドウィーク」や「アイスランド街バル」、ジェンダー平等をテーマにしたワークショップなど、アイスランドに関するイベントを定期的に開催して友好関係を深めています。

市内小学校にアイスランドの児童書を寄贈
市内小学校にアイスランドの児童書を寄贈

フレイン・パウルソン大使は、「阿部市長は、長年にわたり日本における少子化やジェンダー平等に関する議論においても、声を上げられてこられました」と評価した上で、アイスランド大使館からは多摩市全体への感謝の印として、アイスランドで1975年に起きた女性の権利向上運動「女性の休日」を題材にしたアイスランドの児童書の日本語翻訳版『本当にやる!できる!必ずやる!アイスランドの「女性の休日」』(ゆぎ書房 刊)を、多摩市内すべての公立小学校へ寄贈することも発表されました。

フレイン・パウルソン大使は、「この本は、次世代に勇気と自信のメッセージを届けるものです。阿部市長、そして多摩市の市民の皆様、友情に心より感謝申し上げます。この絆を大切にし、今後も長きにわたり協力を続けていけることを願っております」と挨拶しました。

阿部市長「アイスランドの皆さんとの友好をさらに深めていきたい」

阿部裕行市長
阿部裕行市長

勲章を受け取った阿部市長は、「誠に光栄です。本当にありがとうございます」と謝意を述べ、コロナ禍での東京オリンピック・パラリンピックでは、選手たちと15m以上の距離を保ちながら挨拶を交わしたり、オンラインで交流した思い出や、2022年にグズニ・ヨハネソン大統領(当時)が多摩市を訪問した際のエピソードを振り返りました。

ジェンダー平等については、自身の若い頃の育児経験にも触れつつ、「女性の休日」を題材した映画に感銘を受けたとした上で、今回寄贈された児童書については、「子どもたちに、行動を起こすことの大切さを伝えていきたい」と期待を寄せました。

阿部市長は今後について、レイキャビク市との姉妹都市提携を見据えて、多摩市とアイスランドの市民同士の交流をさらに発展させていきたいと表明。

地球規模の気候変動にも触れ、「アイスランドでも氷河が溶けているという話を聞いています。そうしたことにも思いをはせながら、これからもレイキャビク市の皆さん、アイスランドの皆さんとの友好を深めていきたいと思っています」と挨拶を締めくくりました。

今回の受章は、多摩市とアイスランドとの国際交流の歩みと、これまでの取り組みが国際的に認められた形となり、今後、両者のパートナーシップは新たな段階へと進みつつあります。

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多摩ポン編集部
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