多摩ニュータウンで都内初の大型自動運転バス先行レポ|レベル4実現を見据えた実証運行



多摩ニュータウンで都内初の大型自動運転バスを先行レポ|レベル4実現を見据えた実証運行

多摩市と京王電鉄バス株式会社、A-Drive株式会社の3者は、都内初となる大型自動運転バスの実証運行を、2026年1月10日(土)から2月1日(日)までの土・日・祝に実施します。実証運行に先駆けて開催された出発式と試乗会を取材してきました。

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2027年頃の「自動運転レベル4」の実現を見据えた実証運行

今回の実証運行は、多摩市を事業主体として運行主体に京王電鉄バス株式会社、システム・車両提供にA-Drive株式会社の3者によるコンソーシアム体制で実施されるもの。

出発式で挨拶した阿部裕行 多摩市長は、深刻化するバス運転手不足を背景に「公共交通は特に高齢者にとって欠かせない重要なインフラ」と話したうえで、多摩ニュータウンは歩車分離が進み、幹線道路が整備された自動運転に適した環境であることから、「令和9年(2027年)には、(大型路線バスとして)日本で初となる『自動運転レベル4』の実現を意識した実証運行です」と話しました。

今後は、既存路線バスを自動運転バスに置き換えることで、そこで生まれた乗務員を再配分して全体のネットワークを維持していくことを目指すとしています。

多摩センター駅(7番のりば)から発車

多摩センター駅(7番のりば)から発車

出発式後、関係者向けの試乗会を取材してきました。

バスの運行ルートは「鶴牧循環(多61系統)」となり、多摩センター駅(7番のりば)から発車し、奈良原公園、南野三丁目、鶴牧センターなどを周回、約25分ほどで再び多摩センター駅に戻ってきます。なお、多摩センター駅方向の「多摩郵便局」には停車しません。

多摩センター駅(7番のりば)から発車いすゞ自動車の大型路線バス「ERGA(エルガ)」

実証運行は、いすゞ自動車の大型路線バス「ERGA(エルガ)」が使用されます。

多摩センター駅(7番のりば)から発車いすゞ自動車の大型路線バス「ERGA(エルガ)」

車外には8基のLiDARセンサー、7台のカメラなどの機器が装着され、周囲の状況を常時認識しています。

いすゞ自動車の大型路線バス「ERGA(エルガ)」車内

車内の乗車定員は25名(実証運行時)。座席配置は通常の路線バスとほぼ変わりません。

いすゞ自動車の大型路線バス「ERGA(エルガ)」車内

前方の席はシステムなど機器があり、スタッフさんが常駐してシステムを監視しながら走行します。

いすゞ自動車の大型路線バス「ERGA(エルガ)」車内 運転席

今回の実証運行は前回と同じ「自動運転レベル2(運転手搭乗型)」となり、自動運転時以外は運転手による手動運転で進められます。

多摩ニュータウンで都内初の大型自動運転バスを先行レポ|レベル4実現を見据えた実証運行

車内にはいくつかモニターがあり、運転席の様子や、車外カメラやセンサーで認識した情報を自動運転のソフトウェアでリアルタイムで処理したものが表示されます。

基本は自動運転で走行しますが、ロータリーでの発着時や、車線変更と右折が伴う一部区間、停留所での停車時などでは、運転手による手動運転に切り替わる場面もありました。

多摩ニュータウンで都内初の大型自動運転バスを先行レポ|レベル4実現を見据えた実証運行

それ以外の走行は、おおむね「自動運転」で走行していました。直線の長い尾根幹線道路では、最高速度の時速40kmが出るなど、快適な走行でした。

乗ってみた感想としては、前回の実証運行時はブレーキングがやや強めに感じられましたが、今回は車種の違いもあるかと思いますが、減速時の衝撃はかなり軽減され、発進時の動き出しもスムーズに感じられました。

一方で、走行中に車両や歩行者が近づいた際には、やや強めのブレーキがかかる場面もあり、そうした点については今後の改良に期待したいところです。

今回の実証運行では、輸送力、出庫から入庫までの全行程の自動化、自動運転に対応したインフラ整備の確保、新しい路線バスいうもの対しての社会受容性の醸成といった課題にも取り組むとしています。

乗車は事前予約制。オリジナルサンバイザーがプレゼント

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運行本数は1日4便。全席事前予約制・先着順で実施されます。

乗車運賃は200~230円で、クレジットカードによる事前決済が必要です。予約は「ハイウェイバスドットコム」で受付中です。

多摩市の担当者によると、1月9日時点で初日と2日目はほぼ満席ですが、それ以外の日程では一部便を除き、まだ予約可能とのことです。

京王バス電鉄グループの自動運転バス(特設サイト)

「なるほど自動運転バス おやこ出張講座 in 多摩市」が1/24(土)開催

なお、多摩市立中央図書館では「なるほど自動運転バス おやこ出張講座 in 多摩市」が、1月24日(土)に開催されます(入場無料・要予約)。

当日は多摩大学の樋笠准教授とそのゼミの学生たちが、LiDARというセンサーを使った体験や、ラジコンカーを使った自動運転バスのプログラミング体験を行う予定です。

実施日:2026年1月24日(土)
実施場所:多摩市立中央図書館 活動室1
概要:全3回実施(10:00~、11:00~、12:00~)
各回15組参加(1組最大4名まで)
主催:多摩市/京王電鉄バスグループ
共催:多摩市樋笠ゼミ

多摩ニュータウン周辺の路線バスは、2019年と比べて約35%減少しています。乗務員不足や高齢化の影響で、今後も減便や路線廃止が進んでいく可能性がある中、自動運転バスはこれからも地域の足を守っていくための大切な選択肢になりそうです。

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多摩ポン編集部
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