
京王バスは、2027年度の「完全キャッシュレス化」に向けた取り組みを加速させる一環として、クレジットカードのタッチ決済による乗車サービス(いわゆる“クレカ乗車”)を大幅拡大し、2026年3月27日(金)から、新たに中野・永福町・桜ヶ丘の各営業所管内へ導入します。
すでに導入済みの調布営業所分と合わせると、約300両規模となり、首都圏の路線バス事業者としては最大級の展開とされています。
多摩エリアでも「クレカ乗車」が利用可能に

今回の拡大で注目なのが、多摩エリアに関わる桜ヶ丘営業所への導入です。
これにより、これまで一部に限られていたクレカ乗車が、より広いエリアで利用可能になり、日常的にバスを使う人にとっては、「現金いらず」で乗れる環境が一気に広がることになります。

「クレカ乗車」は、タッチ決済対応のカードやスマートフォンを専用端末にかざすだけで、そのままバスに乗車できる仕組みです。
対応ブランドは以下の通りです。
Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners Club/Discover/銀聯
交通系ICのように事前チャージが不要なのが大きな特徴で、「残高不足で乗れない」「チャージが面倒」といったストレスから解放されます。
なぜ今「完全キャッシュレス化」なのか

京王バスが進める「完全キャッシュレス化」は、単なる支払い方法の変更ではありません。
背景にあるのは、バス業界全体が抱える深刻な運転手不足です。
現金対応には、運賃の確認や釣り銭対応、現金管理など多くの業務が伴います。
キャッシュレス化によりこれらを削減することで、運転手の負担軽減、乗降時間の短縮、定時運行の向上といった効果が期待されています。
さらに、運賃機器の維持・更新コスト削減にもつながり、バス路線を将来にわたって維持するための経営改善策としても重要な位置づけです。
すでに始まっている“現金なしバス”の流れ。
京王バスではすでに、2024年に国土交通省の実証運行として、
- 調布駅南口〜味の素スタジアム
- 武蔵小金井駅南口〜味の素スタジアム
- 新宿駅西口〜味の素スタジアム
の各路線で完全キャッシュレス運行を実施。
また、2025年3月からは調布営業所の約50両でクレカ乗車を先行導入しており、今回の大規模拡大につながりました。
将来的には「現金NG」に
今後、完全キャッシュレス化が進むと、バス車内での現金利用はできなくなる予定で、利用可能な支払い方法は以下の通りになります。
- 交通系ICカード(PASMO・Suicaなど)
- クレジットカード等のタッチ決済
- 定期券
- その他(一日乗車券やデジタルチケットなど)
京王バスは「利便性の高い公共交通機関であり続けられるよう、『完全キャッシュレス化』の実現に取り組んでいく」としています。













