
京王永山駅・小田急永山駅から徒歩15分の多摩市・諏訪名店街に、まちの新しい拠点となる複合スペース「modoki(モドキ)」さんが、2025年11月8日にオープン。店内を取材させていただきました。
昼はカフェ、夜はナチュラルワインバーが楽しめる「modoki」

「modoki(モドキ)」さんの店内へ。
こちらを運営するのは、諏訪商店街で駄菓子屋&フリースペース併設の重症児者向け通所事業所「&Laugh(アンドラフ)」を手掛けてきた、一般社団法人 Life is(ライフ イズ)です。
店内の設計は、多摩ニュータウンを中心に国内で活躍する「スタジオメガネ」が担当。カウンター席でカフェや食事が楽しめます。
落ち着いたカフェバーのような雰囲気ですが、今後は医療型特定短期入所、泊まれるまちの休憩所、私設図書館、セレクトショップといった多様な機能を併設させた新拠点となるそうです。

先日オープンした1階部分では、昼はホットサンドやお食事が楽しめるカフェとして、夜はナチュラルワインバーとして営業しています。一部メニューを除いて、テイクアウトも可能です。

スープ付きのホットサンドは数種類あり、この日は「大葉ハムチーズ」のホットサンドと「+laughイナギ」で人気のレモネードに使用したモクテル「+Laughイナギ自家製レモネード(炭酸割り)」を試食でいただきました。食事メニューは日によって変わるそうです。

夜のワインバーでは、多摩市の「リカーMORISAWA」さんから仕入れたナチュラルワインなどや、永山の「PARLOR」さんのクラフトビールなど、地域と繋がりを感じられるラインナップが楽しめます。
カフェとワインバーの営業時間はおおむね11:00〜20:00頃まで(変動あり)。今後はお店の公式Instagramで営業日やイベントの情報を公開しています。
modoki(@modoki_2025) (公式インスタグラム)
今後順次オープンする「modoki」の併設施設

店内では、全国でつくられた雑貨やプロダクトも販売されています。
「まず“かわいい”や“いいね”から手に取ってもらえるように」と、一般社団法人 Life is(ライフ イズ)の代表・影近卓大さんは話します。そこから自然と“誰が作ったのか”や背景にある物語へと興味が生まれる仕組みです。
今回のオープンはあくまで「modoki」の第一段階となり、これから段階的に以下のような機能がオープン予定です。
今後併設を予定している機能
- 医療型特定短期入所(夜間まで安心して過ごせるケアスペース)
- 私設図書館
- セレクトショップ
- 町の人が泊まれる“宿泊スペース”(事前登録制)
今後は併設したエリアに医療的ケアが必要な方が、日中だけでなく夜まで安心して過ごせるスペース。さらに2階のスペースには、「私設図書館」や「セレクトショップ」、事前登録制で少しだけ家庭を離れて自分自身をエンパワーメントさせたい人がゆったり過ごせる“宿泊スペース”も開設予定です。
多様な人が自然に重なる“新しい居場所”に

影近さんたちはこれまで、重度障害や医療的ケアが必要な方々と日々向き合ってきました。
しかし、その経験を通して「サービス提供だけでは“生活そのもの”は良くならない。私たちの福祉が本当に届くためには、まちづくりの視点が不可欠だと感じました」と課題を感じたといいます。
昼間の福祉施設では出会えなかった世代。仕事帰りの人、子育て中の親、商店街を歩く住民。
夜営業やお酒を楽しめる場所をつくることで、これまで繋がれなかった人々と自然に出会う機会が生まることで、「私たちがやっている福祉的なまちづくりをその方々にも届けられると思っています」と話していました。
実際にオープンから1週間ほどで、これまで接点のなかった住民の方々と新しい関係性が生まれはじめているそうです。

「modoki」さんがつくろうとしているのは単なるカフェバーでも、福祉施設でもなく、コーヒーを飲む人、ワインを楽しむ人、本を読む人、ケアを受ける人。多様な人々が同じ空気の中で自然に重なる、福祉と日常が同じ“まちなか”ある“新しい居場所”となりそうです。
12月31日までは医療機器、ベッド、遮光カーテン、調理器具、本棚、書籍、エアコンなどの整備費を募るガバメントクラウドファンディングを「ふるさとチョイス」で実施しています。
modoki
所在地:東京都多摩市諏訪5-6-3 多摩ニュータウン諏訪105/106
営業時間:11:00〜20:00頃まで(日によって変動あり)
不定休













