
多摩市鶴牧五丁目の尾根幹線道路沿いにある「ベーカリーレストラン サンマルク 多摩南野店」がリニューアル!東京造形大学の学生作品を展示する「美術館レストラン」が、2026年10月21日(水)からスタートしました。
これは、サンマルクグループが全国で進めている産学連携の取り組みで、店内には東京造形大学の学生7名が制作した絵画など全9作品を展示。食事を楽しみながら気軽にアートに触れられる新たな空間が誕生しました。
今回は、展示開始に合わせて開催されたメディア向け内覧会を取材してきました。
全国3店舗目の「美術館レストラン」が多摩市内に誕生

1997年にオープンした「ベーカリーレストラン サンマルク 多摩南野店」は、焼きたてパンや本格的な洋食メニューが楽しめる地域密着型のベーカリーレストランです。
今回、東京造形大学(八王子市)との産学連携によって、学生たちが制作した作品を店内に継続展示する「美術館レストラン」として、リニューアルオープンしました。

サンマルクグループでは、2025年10月に岡山市の「大元店」で倉敷芸術科学大学と連携し、初めて「美術館レストラン」を展開。
2026年5月には神戸市の「神戸学園都市店」で大手前大学の学生作品を展示する「ミライの画家×レストラン展」をスタートしており、今回の多摩南野店は全国3店舗目となります。
東京造形大学の学生7名による9作品を展示

店内に展示されているのは、東京造形大学の絵画専攻領域で学ぶ学生7名が制作した全9作品です。

今回の作品選定にあたっては、サンマルクの担当者が大学を訪問。300人近くの学生がいる中で、一点一点の作品を丁寧に見ながら展示作品を選んだといいます。

学生たちは作品の制作だけでなく、展示する際の照明や安全性、作品の固定方法なども検討し、実際の設営まで経験しました。

美術館やギャラリーとは異なり、レストランでは料理を楽しみながら、ふと視線を向けた先に作品があるのが特徴です。

また、昼と夜では店内に差し込む光が異なるため、同じ作品でも時間帯によって違った表情を楽しめることも、レストランで展示する魅力の一つだといいます。

店内の入口付近には、院2年の山本 有花さんが制作した作品「吹」が展示されています。
草の流れや光の当たり方に魅力を感じた瞬間を写真に収め、それをもとに絵画として再構成した作品です。大きな画面に絵の具を重ねる際には、筆だけでなく布などを使って拭うように色をのせることもあり、独特の表情を生み出しています。


さらに個室には山本さんの2作品が展示されています。
作品は今回の展示が決まる前に制作したもので、レストランに飾られることは想定していなかったそうです。
今回の展示について山本さんは、「大学内のギャラリーでの展示とは見え方がまったく違うので不思議な感じです。お店の空間になじんでいたらいいなと思います」と話していました。

客席のテーブルのすぐ横には、3年の林 零さんが制作した立体的な作品も展示されています。
四角形を組み合わせた表現が特徴で、デジタルデザインの制作過程で不要になったレイヤーなどを、あえてつなぎ直して構成しています。

今回、レストランのテーブルのすぐそばに作品が展示されたことについて林さんは、「こんな見方をされることは想像もしていませんでした」と笑顔で話します。
「僕の知り合いや、僕の作品を見に来ようと思って来る人たち以外の方に見られるのは、今回が初めてです」と、思いがけず作品を目にした人との新たなつながりが生まれることにも期待を寄せていました。
プロジェクションマッピングによる演出も

多摩南野店では、学生作品の展示に加えて、プロジェクションマッピングを活用した演出も新たに取り入れられました。

こちらは東京造形大学との連携とは別に、岡山県の倉敷芸術科学大学から提供されたもので、サンマルクグループが進める「美術館レストラン」の取り組みの一つです。

サンマルクでは、絵画や映像による演出を取り入れながら、季節ごとに変わるコース料理の開発も進めているとしています。

芸術作品の鑑賞と食事を組み合わせることで、従来のレストランとはひと味違った体験が楽しめそうです。
「美術をもっと日常に」東京造形大学とサンマルクが目指す新たなレストラン

内覧会では、東京造形大学の生嶋順理学長、宮崎勇次郎教授、株式会社サンマルクホールディングスの野橋会京執行役員(サンマルク事業部長)が登壇しました。
東京造形大学の生嶋学長(絵画専攻領域 教授)は今回の取り組みについて、「美術作品というと、美術館やギャラリーで鑑賞するものと思われがちですが、私は、美術はもっと私たちの日常の暮らしの中にあってよいものだと考えています」と話しました。
さらに、食事を楽しむ空間に美術作品があることで、作品をきっかけに新たな会話が生まれ、そこで過ごす時間がかけがえのないひとときになるのではないかと、期待を語りました。
宮崎教授(絵画専攻領域)は「作品を選んだり、実際にここでスタッフの皆さんと飾りつけをしたりする中で、学生はさまざまな経験をさせていただきました。美術大学としても、学生自身にとっても、貴重な機会をいただけたと感じています」と話しました。
サンマルクホールディングスの野橋執行役員は、美術を取り入れた理由について「これからも50年、100年と続けられるレストランでありたい」とした上で、「おいしいだけでなく、楽しんでいただくことを実現していきたい」と話し、学生の皆さんの才能を応援しながら、食事と芸術が融合する空間づくりを進めていく考えを示しました。
展示作品は2027年以降に順次入れ替え予定

今回の展示は期間限定のイベントではなく、学生作品を継続的に展示する取り組みです。
現在の9作品は約半年間ほど展示し、2027年以降、順次入れ替えていく予定とのこと。展示作品が変わることで、訪れるたびに新しいアートとの出会いが楽しめそうです。
焼きたてパンや料理を味わいながら、学生たちの個性豊かな作品を鑑賞できる「美術館レストラン」。
いつもの食事にアートという新たな楽しみが加わったサンマルク多摩南野店に、足を運んでみてはいかがでしょうか。
ベーカリーレストラン サンマルク 多摩南野店
所在地:東京都多摩市鶴牧5-15-2
営業時間:9:00~22:00
年中無休
駐車場:あり
ベーカリーレストランサンマルク 多摩南野店|ベーカリーレストラン-サンマルク(公式サイト)















