【多摩で頑張る人シリーズ】ウルトラランナー井上真悟さんの新たな挑戦とは

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多摩ポンの「多摩で頑張る人シリーズ」。

今回は今年4月に台湾横断246kmウルトラマラソンで優勝した井上真悟さんです。井上真悟さんは八王子出身1980年生まれの35歳。29歳の時 “伝説のウルトラランナー”スコット・ジュレクを破り、24時間走史上最年少記録となる世界タイトルを獲得した井上さんは30歳の時に「Running Project ALIVE」を設立。現在は多摩地区を中心に「コアランニングスクール」を開いています。

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──もともと陸上の選手だったんですか?

井上真悟さん(以下:井上)「そうですね、当時は松が谷高校に通ってまして800mの選手でした。当時は専門的な知識を持った指導員がいなかったので、我流でやって腰を痛めてしまい、高校卒業間際には走れないような状態で、その後、丸4年間は競技が出来ませんでした。」

──ブランク4年間は長いですよね。

井上「そうですね。今やっているウルトラマラソンは競技の延長線上ではなくて、その時に一旦、バタッと止まって22歳の時に市民ランナーとして再開という感じです。」

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──井上さんのやられているウルトラマラソンについて教えて下さい。

井上「ウルトラマラソンは俗にフルマラソン(42.195km)以上の距離を走ることをウルトラマラソンと呼ばれています。日本でポピュラーなのは100km以上のレースです。僕は100kmよりももうちょっと長い、ヨーロッパで人気の200km以上の距離のレースが一番得意な選手として活動しています。」

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──ウルトラマラソンをはじめたキッカケはなんだったんでしょうか?

井上「20代の頃に目標にしていたとても大きなレースがありまして、アメリカ大陸横断レースという5,000kmに及ぶレースを22歳の時にインターネットで見つけまして、こんなすごいことをやりきったら選手として有名になれるんじゃないかなと思いました。このレースは「国際的な実績がある人間」という出場条件でして、ちょうど僕が小学校4年生の時の頃に間寛平さんが24時間テレビでマラソンやギリシャで246kmマラソンのドキュメントを見た記憶があってあれこそ、実績になるんじゃないかと思って25歳の時に出場したものの完走できませんでした。」

井上「20代でこのウルトラマラソンをやっている人はあまりいなかったので、当時はホテルマンの仕事を住み込みでやリながら走ってました。しかしなかなか周りからは理解してもらえず辞めてしまおうかなと思ってた時に父が他界しました。その時に考えたのが今、中途半端に辞めてしまったら何も誇れるものは残らないなと。走ること言うことは高校時代から自分自身が青春をかけてやってきましたし、自分の生き方としてやっぱりここで何かを選ぶとしたら走るということに賭けてやれるだけやってみないと自分らしく生きられないんじゃないかなと思いました。」

それからは覚悟を決めてトレーニングした結果、25歳の時にサハラ砂漠を7日間かけて走るサハラ砂漠マラソン(230km)では2年連続で日本人1位(2006年、2007年)を獲得した井上さんはこの辺りから世界的なランナーからも評価されていくようになります。

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──サハラ砂漠マラソンは本当に砂漠を走るんですよね?

井上「砂漠なんで食べ物もないですから、荷物は全部自分で背負って走らなければなりません。給水所では水だけがもらえるので、それ以外は自分で賄います。7日間かけて行うレースなので7日間の必要な食べ物と夜は寒いので寝袋、服を背負って水だけはチェックポイントでもらって走るというサバイバルレースです。」

──どれくらいの重さの荷物を背負って走るんですか?

井上「相当削るんですけど、どんなに削っても10kg以下には削れないんですよね。2006年の時は根性で日本人1位になりましたが、当時はアウトドアの知識が全くなくて、父の他界をきっかけに地元に戻り、町田にあるアウトドア用品店のmont-bell(モンベル)でアルバイトととして働いてました。そこで商品の知識をつけていけば、もっと記録が出せるんじゃないかと思い、背負い方などそこで知識を吸収して、2007年に出場した時は前回よりも順位を伸ばせました。」

──水ってどれくらい持てるものなんですか?

井上「最大で2〜3リットルが給水所でもらえます。つまりそれって2〜3kgじゃないですか。水って一番大事なんでけど一番比重が重いんですよね。なので全部持っていくとレースとしては勝てない。そこを自分で判断して自分が次のチェックポイントまでで必要な量のみを持っていきます。一歩間違えれば水が足りなくて死んでしまいます。これはマラソンの本質的な考え方であると思うんですけど、やっぱり無駄なものは削ぎ落とすべきなんですよね。必要なもの、必要な量を自分の経験と知識でしっかり考えて一瞬で選択するという、これはこのレースに限らずあらゆるマラソンレースでも必要になります。」

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──今年4月には台湾横断マラソン(246km)を優勝なされたんですね。

井上「実はタイムだけ見ると、ウルトラランナーから見たら遅いんですよ。理由はちゃんとあってこのレースは高低差が凄まじくて台湾は島の真ん中に大きな山があって最大3,200mを登ります。なので登り坂は戦略的に歩いたりもします。いろんな危険を想定してて高山病のリスクもありますし、レースの最後には落石の危険があり、ヘルメットをかぶって走らなければならない箇所もありました。」

──そこまでの危険を承知で走る井上さんのモチベーションはどこからくるんですか?

井上「自分の中での目的や目標をブラさないこともそうなんですが、それとは関係ないとこで何歳になっても新しい経験ができますよね。今回も台湾で思いがけない素晴らしい景色をたくさん見ることができました。この地区でも武相マラソンという大会がありますが、普段生活している場所とは違った景色を見ることができますし、その体験全部ひっくるめて自力で得るわけですよね。マラソンで得る原体験は全て自分のものなんですよ。そういったものは年齢も問わず何歳になってもやり続けられますし、楽しみもあり悔しさもあり、人間らしくていいんじゃないかなと思います。」

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──井上さんが運営する「コアランニングスクール」について聞かせてください

井上「2007年から小学生のランニングコーチをしたことがきっかけで現在は一般の市民ランナーを対象にしたスクールを多摩地区で開いてます。ウルトラマラソンで結果を出してきた中でお役に立てる本質的な考え方があるんです。」

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井上「タイムの向上したい、主婦の方は毎日の食事を美味しく健康的に食べたいなど、そもそもその方が走る目的が何なのか皆さん違うのでタイムも歩かず完走したいけども笑顔でゴールしたいというのが目標だったり、達成感や自己ベストが目標だったりという方もいらっしゃいます。それをちゃんと紙で書いて整理して練習をするというのをコーチングでは大事にしています。コアランニングスクールは最初は皆さん、学んでいただいて、学ぶ必要がなくなったら卒業してコーチになっていただくということもできます。」

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──今後の井上さんの目標は?

井上「ランニングコーチとしてこの多摩地区の魅力は緑が多くて起伏が多いことはトレーニングする上でメリットになります。また競技場や温泉施設も多いですし、ランニングする人には恵まれた環境を活かしてランニングする人が皇居に負けないくらい楽しめる街づくりのお手伝いができたらいいなと思ってます。そして市民ランナーの方がコーチになる、そのお手伝いをしたいと思います。いろんな個性のある市民ランナーのコーチの方がさらに市民を教えてランナーにしていくと、そんな輪が作れたら良いなと思います。」

──ウルトラランナーとしての井上さんの今後の活動を聞かせてください

井上「直近の予定として今年の夏に99年前、日本で初めて駅伝が行われたという東海道を使った市民ランナー向けにリメイクされた550kmの駅伝大会「東海道五十七次ウルトラマラニック「飛脚」が開催されます。その大会のアンバサダーとして出場いたします。9月には砂漠のマラソンとしては10年ぶりとなる、モンゴルのゴビ砂漠の大会に出場します。こちらも優勝と記録の部分でもいい記録を狙っていきたいと思います。

──ウルトラランナーの井上真悟さん、ありがとうございました!

台湾ではかなり有名人の井上さん、この冬には今まで走ってきた井上さんのストーリーに関する本と井上さんの考えるマラソンのノウハウ本の2冊を出版されるそうですよ!多摩から世界に輝くウルトラランナー井上真悟さんの今後の活躍に目が離せません!

  • 井上真悟さんがコーチを務める「コアランニングスクール」サイトはこちら!
    http://corerun.jp/

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