多摩市鶴牧にある「川井家住宅主屋」と「旧川井家住宅土蔵」が国の登録有形文化財(建造物)に登録しました。国の登録有形文化財(建造物)に登録されるのは多摩市で初となるそうです。
鶴牧西公園に隣接する川井家
今回、国の登録有形文化財に登録されたのは多摩市の鶴牧西公園に隣接している川井家住宅主屋(川井家所有)と旧川井家住宅土蔵(多摩市所有)の2件です。
国の登録有形文化財は、建造物や工芸品、彫刻などの有形の文化的所産で、国にとって歴史上、芸術上、学術上価値の高いものを総称して「有形文化財」と呼ばれています。今年11月時点で東京都には390件、全国では12,261件の建物が国の有形文化財となっています。
川井家住宅主屋は明治18年頃に建設。旧川井家土蔵とともに、多摩ニュータウン建設による開発で、多くの建物が失われた中、多摩地区の民家、幕末から明治にかけての茅葺(現在は金属板茅葺)の大型養蚕農家で、当初の場所に残る貴重な文化財として評価されたそうです。
ちなみに川井家住宅主屋は、現在でも川井さんが住まわれていることから敷地内には立ち入りできませんが、隣接する鶴牧西公園から、多摩市の天然記念物になっている樹齢200年のシダレザクラと旧川井家土蔵を撮影することが出来ます。
川井家住宅主屋・旧川井家住宅土蔵
所在地:多摩市鶴牧2-22-2,22-1,22-3(旧川井家住宅土蔵は22-6)
アクセス:小田急多摩線「唐木田駅」から徒歩約5分
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