多摩市で活動する市民ボランティア「桜ケ丘の移動を考える会」が、桜ケ丘地区のシニアクラブ「西桜寿会」と「東桜寿会」の加入者で日常的に移動が困難なご高齢者を対象に、レンタカーで自宅から集会所まで送迎する実証実験を開始しました。
自宅から「桜ケ丘集会所」までレンタカーで12名を送迎
これは2018年12月と2019年2月に同地区で行われた地域懇談会をきっかけに「桜ケ丘の移動を考える会」が、多摩市の高齢支援課が委託する生活支援コーディネーター(一般社団法人多摩マイライフ包括支援協議会)の「多摩市まるっと協議体」と協働して、高齢者にとって身近な移動手段を確保するにはどのような仕組みなのかを一緒に考え、介護保険制度の生活支援体制整備事業(第1層モデル事業)としてはじめた実証実験です。
この日は運転者と介添者の講習を受けた「桜ケ丘の移動を考える会」のメンバーが、トヨタレンタカーから車をレンタルし、3便に分けて12名の脚の不自由なご高齢者の方を自宅から桜ケ丘ロータリー前の「桜ケ丘集会所(所在地:東京都多摩市桜ケ丘1丁目1−3)」まで送迎しました。
「東桜寿会(メンバー29名)」の会長・浅田 哲夫さんは「平成24年(2012年)から、脚の不自由な方を対象に会の運営費でタクシーで送迎を行っていた。(送迎は)喫緊の課題だっただけに今回の実証実験はありがたい。すでに数名から問い合わせが来ているので、これを機に会のメンバーが増えれば」と期待を寄せていました。
「桜ケ丘の移動を考える会」の会長・井上 隆さんは、「もともと桜ケ丘のご高齢の方から、脚が不自由で(シニアクラブに)行くのが難しいという話があった。今回は想定以上に時間がかかってしまったが、この実証実験で問題点を把握することで、今後は桜ケ丘地区でこうした移動支援を拡げていきたい」と意気込みを話しました。
実証実験は、今年3月まで5回にかけて行われます。
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