調布市・神代植物公園にある世界最大の花「ショクダイオオコンニャク」が2022年12月19日に開花をはじめたとの情報を聞きつけ、その翌日実際に見に行ってきました!
展示されている大温室の前には長い行列が!
「ショクダイオオコンニャク」が展示されている大温室の前には平日にもかかわらず、長い行列が出来てました。午前11時頃に到着したところ、最後尾から約30分以上はかかるとのことでした。
およそ15分後に大温室の中へ。温室中も「ショクダイオオコンニャク」のある熱帯スイレン室までは列が続いてましたので、待ちながら大温室を見学です。
こちらは南米パラグアイ、アルゼンチン、ボリビアに生息する「パラグアイオニバス」。
食中植物など、日本ではなかなか見られない珍しい植物ばかりが展示されています。
休憩室には、昨年の6月に咲いた「ショクダイオオコンニャク」の原寸大のポスターが展示されていました。
この時は花序の高さが249cm、仏炎苞の直径は108cmとこれまで同園で咲いたショクダイオオコンニャクの中で最大の花となったそうです。
その横には、ショクダイオオコンニャクの開花日夜間に集めたにおいも嗅ぐことができました。
鼻を近づけて嗅いでみましたが、この時はだいぶ薄くなってしまっていたのかよく分かりませんでした。聞くところによるとかなり強烈な腐敗臭らしいですね。
並びだしてから約30分後にようやく「熱帯スイレン室」に到着です。
ひときわ暖かい「熱帯スイレン室」の奥に人が集まってました。あれがショクダイオオコンニャク!
みなさん順番に見ているので、スイレンを眺めながら少しずつ進んでいきます。
世界で2例目・花と葉が同時に開花
40分かけてついに「ショクダイオオコンニャク」の前に到着しました。
インドネシアのスマトラ島に生育するサトイモ科の希少植物(絶滅危惧種)。別名「スマトラオオコンニャク」とも呼ばれる大きな「ショクダイオオコンニャク」です!
通常は花と葉は別々の時期に育つそうですが、今回は同時に開花。これは世界で2例目となるレアケースとなるそうです。
たしかに先ほどみた昨年の「ショクダイオオコンニャク」のポスターには葉の部分がなく、花だけでしたね。
しかもこちらの個体は5回目の開花となり、日本最多タイとなるそうですよ!
「仏炎苞」と呼ばれる花びらの中からニョキッと出ているのが「花序付属体」です。
「仏炎苞」に覆われて見えませんが、「花序付属体」の根本に雄花群と雌花群があるそうですよ。
これはなかなか目にかかれません!
来場した皆さんも「ショクダイオオコンニャク」を観察したり、撮影していました。
ちなみにショクダイオオコンニャクの観察後は大温室内を自由に見学できますが、館外に出てしまうともう一度列に並ばないと行けないそうなのでお気をつけくださいね。
最新の開花状況は公式ツイッターで確認
今朝(12/21)のショクダイオオコンニャクです。仏炎苞が昨夜より少し閉じていますが、温室に入った瞬間に臭いが感じられました。
※本日も朝8時30分からの早朝開園を行っております。最終入園は午後4時迄です。#ショクダイオオコンニャク #神代植物公園 pic.twitter.com/PCry7veCu1— 神代植物公園 ニュース (@ParksJindai) December 20, 2022
なお、最新の開花情報は同園の公式ツイッターで発信中です。
通常は2日間しか開花せず、その後はしおれてしまうそうなので、行ける方はお早めに!
神代植物公園
所在地:調布市深大寺元町二・五丁目、深大寺北町一・二丁目、深大寺南町四・五丁目
開園時間:午前9時30分~午後5時
※本園の最終入園は午後4時まで
※水生植物園の閉門時間は午後4時30分
休園日:毎週月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合はその翌日が休園日)
年末年始(12月29~翌年1月1日)
入園料:
一般・大人 500円(団体:400円)
65歳以上 250円(団体:200円)
中学生 200円(団体:160円) ※都内在住・在学の中学生は無料
小学生以下無料
※ショクダイオオコンニャクの展示場所は大温室の熱帯スイレン室
神代植物公園(公式サイト)