西国立「オーベルジュときと」詳細レポ!旬の美食と癒やしが体験できる非日常なレストラン宿泊施設



南武線「西国立駅」から徒歩1分のところに「Auberge TOKITO(以下:オーベルジュ ときと)」が2023年4月6日(木)にオープンします。

今回はオープンに先駆けて開催されたメディア向けの内覧会に参加して、内部を取材してきました。

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旧無門庵跡地に完成した「Auberge TOKITO(オーベルジュ ときと)」

こちらは株式会社立飛ホールディングスと、株式会社立飛ホスピタリティマネジメント(ホテルの経営、運営を担当)が立川市の「SORANO HOTEL」に続いて手掛ける料理を中心とした宿泊施設です。

正門を潜ると、綺麗に整えられた庭園が見えてきます。こちらにはかつて「無門庵」という地元の老舗料亭があった場所。今回、歴史的な建物と一部の庭園を残して、食房、茶房、宿房を擁したオーベルジュが誕生しました。

食房

庭園を進んだところに「食房」に続く入口が見えてきます。

まずはこちらから入ってみましょう。

クラシック&モダン‐中庭を望む食房
クラシック&モダン‐中庭を望む食房

こちらは座席数22名のホール席。中庭を望むモダンな設えです。

4名掛けの個室は3室
4名掛けの個室は3室
宿泊者優先のカウンター席(10席)
宿泊者優先のカウンター席(10席)

宿泊者優先のカウンター席は目の前が調理場になっていて、調理人との会話も楽しめるそう。

こちらのレストランで提供される料理は、ヒト、食材、土、すべてのめぐみに感謝と敬意を払い、国内のみならず、世界や未来へ向けて循環させていくというサステナブルな考えの「めぐるめぐみ「Artisans Cuisine(アルティザン・キュイジーヌ)』」をコンセプトに、料理人が現地に赴いて、厳選された日本各地の食材を使った12品前後のコースメニュー(カウンター席 63,250円〜/人、 ホール席 31,625円〜/人、いずれも税・サービス料込)が楽しめます。

エグゼクティブプロデューサー・総料理長の石井義典さん
エグゼクティブプロデューサー・総料理長の石井義典さん

「オーベルジュ ときと」のエグゼクティブプロデューサーで総料理長の石井義典さんは、京都吉兆など国内外でキャリアを積んだ後、総料理長を務めたロンドンの懐石料理店「UMU(ウム)」では、欧州の日本料理店で初のミシュラン2つ星を獲得した凄腕のシェフです。

石井さんは「日本の素晴らしいものを目の前の皆さんに直に伝えていきたいという思いで海外に飛び出して22年経ちました。今回、日本で同じことを続けていくのに、立川という土地から日本の文化を発信することに興味がわきました。ロンドンや京都で働いてくれた料理人が集結し、それぞれが得意ジャンルのアーティストのように活躍する「アルティザンキュイジーヌ(チームでやり遂げる集団)」という形にしました」と挨拶しました。

施設内にある食器などの1,000以上の陶器や、200個以上の木工品はこちらの石井さんが手作りされたものを使用しているそうです。

堀口切子の器に盛り付けられた「うじお真鯛」
堀口切子の器に盛り付けられた「うじお真鯛」

この日はその中から一部のメニューを試食しました。

淡路で捕れた新鮮な真鯛のお刺身を昆布と塩でつくった「旨塩(うじお)」でいただきます。

ジュレのような昆布の「旨塩(うじお)」が鯛の旨味を最大限まで引き出しています。これは美味しい。

山と海 生ハムとはまぐりの旨みで
山と海 生ハムとはまぐりの旨みで
料理人の寿司 谷中ごはん ノドグロの照り焼き
料理人の寿司 谷中ごはん ノドグロの照り焼き
締めの麺 かじか節
締めの麺 かじか節

締めの麺は「かじか」を燻製し熟成した「かじか節」からとったスープでいただきます。

繊細な旨味が凝縮したスープが体に染み渡ります。

デザート(ふきのとう、ブラッドオレンジ)
デザート(ふきのとう、ブラッドオレンジ)

器や盛り付けはどれも芸術的で、目にも舌にも美味しいお皿が続きます。

総支配人・料理長の大河原賢治さん
総支配人・料理長の大河原賢治さん

総支配人で料理長の大河原賢治さんも国内外のお店で懐石料理を提供し、料理長として迎えられた京都の懐石料理店「いと」では、オープン後半年でミシュラン1ツ星を獲得した実力派の料理人。

「これまであった『無門庵』という場所を引き継げることがとても嬉しいです。今までの常識にとらわれずにここから生まれる新しい料理として「オーベルジュときと」の料理を生んでいきたいと思います。立川という町だからこそできるようなレストランをチームで作り上げて、石井さんを筆頭にもう一度、料理人が世界に羽ばたける場所として、このレストランを世界中の人たちが知るところにしていきたいと思います」と挨拶しました。

ホール席から見える中庭へ。ここに佇む大きな木は「無門庵」時代から植えられているもので、これまであった木や石などは残したり、再利用しているところもあるそうです。

離れ

食房の奥に進んだところには宴席が可能な「離れ」があります。

「離れ」の中はモダンな和の空間が続きます。

木の廊下は床暖になっていて、冬でも足元は暖かです。

最大20名が利用できますが、12名ほどが程よい人数なのだそう。こちらの部屋以外にも控室やサプライズゲスト用に秘密の裏口も用意されていました。

お隣のこちらのスペースで料理人のみなさんが目の前で腕をふるってくれるそうです。

プライベートパーティーやビジネス、冠婚葬祭などの宴席に利用できそうですね!

宿房(4部屋限定)

続いては宿泊施設の「宿房」へ行ってみましょう。入口左手のこちらの小径を進みます。

宿泊者はこちらのレセプションでチェックインします。

客室は4部屋限定ということで、こじんまりとしながらもシックで落ち着いた空間です。

チェックイン後はこちらの回廊を通って宿房エリアへ。非日常の空間へいざないます。

思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックな光景です。

枯山水の石庭が見えるこちらは宿泊者限定のエリア。石はかつての無門庵時代にあった石が配置されています。

客室は和タイプと洋タイプが2部屋ずつ(全4部屋)あります。

重厚な玄関を進みましょう。

こちらは洋タイプの客室のリビングルーム。

「心身の回復」をテーマに土壁に囲まれた客室は106㎡。かなりゆったりとしたスペースです。

リビングの反対側にはベッドルーム。洋タイプの客室は最上位モデルの「テンピュール」電動リクライニングベッドが導入されています。

和タイプのベッドスペースは小上がりの畳敷きになっていて、こちらは自然派高級マットレスの「シルバーネス馬毛ラテックスマットレス」が導入されています。

ソファスペースもゆったりです。

デスクにはレコードプレーヤーが設置されていて、部屋内にある「Bang&Olufsen(バング&オルフセン)」の高品質なスピーカーで音を楽しめます。レセプションには50枚ほどのレコードがあり、自由に借りられるそう。

ベランダはプライベートデッキになっていて、こちらでもひと目を気にせずゆっくりとくつろげそうです。

続いてバスルームエリアへ。

大きな鏡の前には洗面台が2つついていて、とてもゆったりとした造りです。

アメニティは「Waphyto(ワフィト)」ブランドの「ナーチュア」のシャンプー、コンディショナー、ボディソープの3種が500mlのアプリケーターボトルで設置されています。

バスルームの手前には専用のスパトリートメントベッドが配置され、こちらで直接スパを受けられるそうです。

シャワーがついた流し場の先には、

なんと全室に地下1,300mから汲み出した温泉掛け流しの露天風呂が設置されています!

源泉の温度は37℃。加温と加水したこちらの温泉の泉質はナトリウム―炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)で、神経痛や五十肩、冷え性などに適応しているそうです。

リビングとバスルームの間にはミニキッチンがあり、冷蔵庫や電子レンジなどが設置。

こちらのマグカップは総料理長の石井さんが自ら作ったものなのだそう。

温かみのある木工のお皿も総料理長の石井さんの手作りです。

他にもウォーキングクローゼットや、トイレも2つずつついていて、至れり尽くせり。滞在中はずっとお籠りしたくなる非日常空間な客室でした。

宿泊は2名利用で夕・朝食付き1泊342,250円(税・サービス料込)の「開業記念特別プラン」(2023年6月まで)が販売中です。

茶房

最後に門を潜ってすぐ右手にある「茶房」をご紹介しましょう。

こちらは「無門庵」時代からある茶室をリノベーションした建物です。

こちらは東京・中目黒にある「茶方薈(Saboe)」監修したお茶が楽しめるティールームです。

座席はハイチェア(8席)と掘り炬燵席(8席)の全16席。

こちらでは、季節に応じてメニューが変わる「茶請箱」(ちゃうけばこ)という3種類のお茶がセットになったアフタヌーンティー(7,590円〜税・サービス料込)が楽しめます。

目の前でお茶を淹れるところが見られるそう。これは楽しみですね!

通常利用はできませんが、お茶会などのイベント用限定の茶室もありました。

茶室を取り囲むように周りには美しい日本の庭園が続きます。見ているだけで心が和む空間です。

株式会社立飛ホスピタリティ・マネジメント 取締役COOの坂本裕之さん
株式会社立飛ホスピタリティ・マネジメント 取締役COOの坂本裕之さん

株式会社立飛ホスピタリティ・マネジメント 取締役COOの坂本裕之さんは「立川のSORANO HOTELを『陽』や『動』とすると、オーベルジュときとは『陰』や『静』の世界。地域の方の思い入れがある場所なので、極力全体的なものを残しながら中を改装して、これまでの文化をなんとか継承するようにしました」と挨拶しました。

ということで「オーベルジュときと」の内覧会の模様をお伝えしました。

レストラン(食房)と宿泊施設(宿房)はとてもハイクラスな価格帯ですが、世界中で活躍した料理人が作りだす旬の美食は街の新たな名物として、世界を魅了するポテンシャルを十分秘めていると感じました。

さらに、まるでリゾート地に来たかのような非日常な露天風呂付きの宿房はいつか泊まってみたいと思わせるほど素敵なところ。

まずは一番お手軽に楽しめる「茶房」のアフタヌーンティーに行ってみたいと思います。

Auberge TOKITO (オーベルジュ ときと) 施設概要

所在地:東京都立川市錦町一丁目24番地26
アクセス:JR南武線「西国立」駅から徒歩1分
電話番号:042-525-8888
食房:営業時間ホール <昼>12:00〜、13:00〜 <夜>18:00〜、19:30〜(昼夜共に二部制)
カウンター <夜>19:00〜
宿房:客室数4室(全室温泉かけ流し露天風呂付、スパトリートメントルームを含む全室106㎡)
茶房:営業時間:<ティータイム>11:00~16:30完全予約制(2時間制)<バータイム>19:00~23:00
Auberge TOKITO/オーベルジュときと(公式サイト)

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多摩ポン編集部
東京・多摩エリアの開店・閉店情報、イベント情報、グルメ情報、地元ニュース、気になる生活情報をお伝えします!東京都多摩市エリア在住10年以上。