新しい「多摩市立中央図書館」が2023年7月1日(土)午前11時にいよいよオープンを迎えます。
今回はひと足お先に新しい図書館内を特別に取材してきましたので、その模様をお伝えします!
多摩中央公園内に誕生する多摩市立中央図書館
新しい多摩市立中央図書館は、小田急・京王・多摩モノレール「多摩センター駅」から徒歩約7分の多摩中央公園内の一角に誕生します。
商業施設「クロスガーデン多摩」の向かい側にある公園西側のレンガ坂沿いに入口(レンガ坂口)があります。
建物は地上2階・地下2階の4層構造になっています。レンガ坂側の入口から入ったこちらは1階フロア。
一般の利用者はこちらの1階と2階の2フロアが利用できます(地下1階と地下2階は通常立ち入りできない閉架書庫)。
開館時間は7月からは延長して、9時30分から20時まで開館しています。
1階のフロアマップはこちら!
1階は主に一般書や新聞コーナー、多摩ニュータウンの関係資料など、収蔵可能冊数は約17万冊、座席数は140席あります。
一般書の書架エリア。本棚の間はゆとりがあって、所々にイスも配置されています。
こちらは1階に2部屋ある「グループ研究室」。ガラス張りの個室になっていて、グループ学習などで利用できます。
こちらは「利用者用インターネット端末」の閲覧デスク。
「東洋経済」のデジタルコンテンツライブラリや四季報、各新聞社のバックナンバーなども無料で閲覧できるそうです。
その近くには「多摩ニュータウン現況図」など、多摩ニュータウンや多摩市に関する地域資料なども多数収蔵されています。
静かに読書したい方はこちらの「静寂読書室」が便利です。
閲覧席は仕切られてて、本を静かに読むのに最適です。
多目的室のほか、1人で利用できる「個人研究室」は4か所ありました。
1階には点訳資料や音訳資料といった障がい者サービス用の資料も多くあります。
ボランティアの方が音読してくださる「対面朗読室」や、音訳資料を録音する「録音室」などもありました。
入口近くのメインカウンターの奥には緩やかなカーブする本棚のエリアも。
その奥の「新聞紙コーナー」では、全国紙や地方紙など21誌のバックナンバー1週間分が閲覧できます。
入口近くにある「資料検索機」の端末で、本の場所を検索できます。
「多摩市立図書館」のホームページから事前に予約した本は、メインカウンター横の「予約受取コーナー」で受け取ることが出来ます。
お仕事帰りに図書館に寄って、本をピックアップすることも出来そうですね。
館内にはエレベーターが設置されていました。
「ステッププラザ」から2階フロアへ
「レンガ坂口」入ってすぐのところには2階フロアに続く「ステッププラザ」があります。
エスカレーターと階段の脇にはベンチのような段差があり、こちらを利用して講演会やイベントなども開かれるそうです。
それでは、続いて2階フロアに行ってみましょう。
2階フロアは1階の雰囲気から一転して、天井が高く、明るい広場のような空間が広がります。
2階のフロアマップはこちら!
2階は一般書をはじめ、雑誌やCD・DVD、ティーンズコーナーやお子さま向けの絵本など、収蔵可能冊数は約7.5万冊あり、親子で楽しめます。
2階の各所には「サテライトカウンター」が点在していて、レファレンスや企画展示・ミニ講座などが開かれます。
まるでホールのように広い空間です。本棚の間もかなりゆとりが取られています。
2階フロアのほとんどがガラス張りになっていて、太陽光がたっぷりと感じられます。
各所にはベンチや、建設前に行われた樹木伐採起工式でこの場所に植えられていた木々で作ったテーブルやイスが配置されています。
「こどものほん」コーナーには、通常の絵本だけでなく、布製の絵本や大型の絵本などがありました。
こちらの「へなそうるのへや」は、かつて多摩市桜ヶ丘に住んでいらした『もりのへなそうる』の著者で児童文学者、翻訳家の故・渡辺茂男さんと長男の鉄太さんの著書を紹介するコーナーが設置されています。
その横の子ども用トイレと授乳室の壁面には『もりのへなそうる』 (渡辺茂男 作 山脇百合子 絵 福音館書店から)の絵が掲載されています。
こちらには「ディスク型オルゴール」や「小型自動パイプ」などの自動演奏楽器が設置されていました。
レンガ坂がすぐ横に見える「おはなしのへや」では、絵本の読み聞かせなどが行われるそうです。
「カフェれすとモモ」が出店
「おはなしのへや」の近くには「カフェれすとモモ」さんが出店しています。
こちらでは手作りのお弁当やシフォンケーキなどのお菓子のほか、厳選豆を使用したドリップコーヒーやアイスティー、ジュースなどの提供や夏季限定でかき氷なども販売するそうです。
蓋をつければ館内で飲み物が楽しめるそうですよ。(営業時間:9時30分〜18時ラストオーダー・店休日:図書館の休館日に準じる)
「カフェれすとモモ」さんの向かい側の出口からは、屋外テラスに出られます(カフェ利用者のみ利用可能)。屋外テラスからは多摩中央公園の大池が望めました。
ちなみに屋外テラスの横には多摩中央公園へ通じる「公園口」がありますが、今後、多摩中央公園の改修工事に伴いしばらくは利用できないそうです。
訂正と追記:7月1日からこちらの「公園口」は開通するそうです。
レンガ坂側の窓側には明るい閲覧席が多くあります。
各座席にはコンセントとライト、空調のスイッチが配置されていました。
こちらは雑誌のコーナー。
各雑誌の棚を持ち上げると、バックナンバーが入っています。
CDとDVDコーナー。こちらのコーナーは今後、充実させていくそうです。
こちらの一角は「ラーニングコモンズ」として、読書や自習、グループ学習ができるエリアです。
その近くにはティーンズコーナーがあり、ティーンズ向けの書籍や雑誌が多くありました。
こちらの「活動室1」は、図書館の中でも1番大きな部屋です。
今後は講演会やイベントなどがこちらの「活動室1」で開かれるそうです。
「活動室」の窓からは公園の緑がよく見えました!
非公開の地下フロアへ
最後に通常は一般公開されていない地下1階の「閉架書庫」をご紹介します。
こちらは電動の集密書架となっていて、約35万点が収蔵されています。
地下2階は学校や保育園など、団体貸し出し用の配本ヤードとなっていて、約3万点が蔵書されているそうです。
ということで、新たにオープンする「多摩市立中央図書館」の内部をご紹介しました。
なお、屋根には太陽光パネルが設置され、地下化や自然採光などで環境負荷を低減する建築的手法(パッシブ手法)や設備的手法(アクティブ手法)を組み合わせることで、標準的な図書館と比べてエネルギー消費量を省エネで55%・再エネで5%(計60%)を削減した「ZEB-Ready」の認証を受けているそうです。
今後、多摩中央公園の改修工事が完了すれば、公園側からもアクセスできるようになり、公園と図書館が一体化した「パーク・ライブラリー」となりそうです!
多摩市立中央図書館
所在地:東京都多摩市落合2-35(多摩中央公園内)
開館時間:9時30分~20時
休館日:第一、第三木曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、特別整理期間
駐輪場:あり(自転車:3時間まで無料、その後24時間ごとに100円・バイク:3時間無料、その後24時間ごとに210円)
アクセス:京王線・小田急線・多摩都市モノレール「多摩センター駅」下車 徒歩7分
多摩市ミニバス東西線左循環(総合福祉センター行)「中央図書館」バス停下車 徒歩1分
(多摩センター駅バス停(12番のりば)から中央図書館バス停までの乗車時間は3分)
多摩市立図書館公式ホームページ
駐車場:障がい者用駐車スペース(3台)
近隣の駐車場情報:パルテノン多摩西駐車場・パルテノン多摩東駐車場