2024年11月16日(土)~12月1日(日)まで東京都多摩市内の3会場で開催される「第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM」。
今年度の国内映画賞のトップバッターとなる「第16回TAMA映画賞」の受賞作品と受賞者がこの度、発表されました。
「TAMA映画賞」とは?
TAMA映画賞は国内映画賞のトップを飾る映画賞です。
多摩市及び近郊の市民ボランティアからなる実行委員が前年10月から当年9月に一般劇場で公開された作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に「明日への元気を与えてくれる・夢を見せてくれる活力溢れる《いきのいい》作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する市民による映画賞です。
昨年に続き今年も多摩市の「パルテノン多摩大ホール」を会場に「第16回TAMA映画賞」が2024年11月30日(土)に開催されます。
それでは発表された今年度の受賞作品と・受賞者の皆さんをご紹介します!
最優秀作品賞[本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰]
『夜明けのすべて』 三宅唱監督 及びスタッフ・キャスト一同(監督登壇決定)
【受賞理由】ささやかな日々の営みとプラネタリウムを重ねながら、痛みを抱えてもなお他者に寄り添う人々を丁寧に映し出し、観客の心に光をともした。
『ぼくのお日さま』 奥山大史監督 及びスタッフ・キャスト一同(監督、越山さん、中西さん、池松さん登壇決定)
【受賞理由】出会いの煌めきと透明感、儚さが同名主題歌にシンクロすると共に、光と音楽が一体となったスケートシーンの美しさがいつまでも胸に残る作品となった。
特別賞[映画ファンを魅了した事象に対し表彰]
呉美保監督 及びスタッフ・キャスト一同『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(監督登壇決定)
【受賞理由】ふたつの世界を生きるコーダの姿をとおして愛情と葛藤を抱える普遍的な親子関係を描き出した『ぼくが生きてる、ふたつの世界』に対して:“きこえない世界”と“きこえる世界”を行き来しながら成長する息子の葛藤に普遍的な親子関係を映し込み、身近な物語として観る者を引き込んだ。
押山清高監督 及びスタッフ・キャスト一同『ルックバック』(監督登壇決定)
【受賞理由】漫画への敬意に溢れた‟アニメーション”映画として描き、新たな表現の広がりを提示した『ルックバック』に対して:漫画を描く喜びや苦しみ、盟友との友情を手書きの原画で描写し、すべてのクリエイターに捧げられた作品として昇華させた。
最優秀男優賞[本年度最も心に残った男優を表彰]
藤竜也『大いなる不在』(登壇決定)
【受賞理由】『大いなる不在』において、虚構へ溶けゆく中で愛する者との別離を予感する「瀕死の王」の姿を観る者の脳裏に焼き付けた。
吉沢亮 『ぼくが生きてる、ふたつの世界』『キングダム 大将軍の帰還』『かぞく』(登壇決定)
【受賞理由】『ぼくが生きてる、ふたつの世界』において、さまざまな感情が込められた手話で親子の日常をとても自然に映し出して、観客を物語へと引き込んだ。
最優秀女優賞[本年度最も心に残った女優を表彰]
上白石萌音『夜明けのすべて』(登壇決定)
【受賞理由】ままならない不調に向き合う一生懸命な藤沢さんを愛情いっぱいに表現し、星空を見上げたときのような穏やかな幸福感をもたらした。
河合優実『ナミビアの砂漠』『あんのこと』『ルックバック』『四月になれば彼女は』(登壇決定)
【受賞理由】『ナミビアの砂漠』において、自分勝手で暴力的な振舞いをとりながら心を壊していく新たなるヒロイン像を、生々しくも魅力的にスクリーンに焼き付けた。
最優秀新進監督賞[本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰]
近浦啓監督『大いなる不在』
【受賞理由】記憶が混濁している父の過去をたどることにより、その実像が露わになるさまをスリリングに描き、類まれなエンターテインメントに仕上げた。
山中瑶子 監督 『ナミビアの砂漠』(登壇決定)
【受賞理由】心の内の複雑さを描き出す驚くべき解像度、画面から溢れ出るエネルギー。才能あふれる山中瑶子監督の登場は、未来を明るく照らしている。
最優秀新進男優賞[本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰]
松村北斗『夜明けのすべて』『ディア・ファミリー』『キリエのうた』(ビデオメッセージ上映)
【受賞理由】『夜明けのすべて』において、社会のサイクルから外れかけた青年の心を縛りつける糸が少しずつほどけていくさまを精細な描写で体現した。
齋藤潤『カラオケ行こ!』『瞼の転校生』『からかい上手の高木さん』『正欲』(登壇決定)
【受賞理由】『カラオケ行こ!』において、表情や声色を繊細に使い分けることで、10代の葛藤を見事に表現し、今後の飛躍を予感させる確かな演技力を示した。
最優秀新進女優賞[本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰]
森田想『辰巳』『朽ちないサクラ』『サユリ』『NN4444』『愚鈍の微笑み』『正欲』(登壇決定)
『辰巳』において、生意気な少女が姉の敵(かたき)を討つなかで成長していく姿を、情念の込もった瞳とガツンとくる動きで表現し、観客を魅了した。
早瀬憩『違国日記』『あのコはだぁれ?』(登壇決定)
【受賞理由】『違国日記』において、主人公・朝が他者との距離感にとまどいながらも相手を受け止めて、思春期を駆け抜けていくさまを爽やかに演じた。
今年も数多くのスタッフ、キャストの皆さんが登壇予定です。
市民が作る「第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM」は、2024年11月16日(土)~12月1日(日)まで、東京都多摩市内の3会場で各種上映プログラムが開催されます。(※11月18日(月)~22日(金)、11月27日(水)~29日(金)は休映)
「第16回TAMA映画賞授賞式」は多摩センターのパルテノン多摩大ホールにて、2024年11月30日(土)に開催。チケット(3,000円/抽選/全席指定)は10月26日(土)より受付予定です。
映画祭TAMA CINEMA FORUM | TAMA映画フォーラム実行委員会 公式サイト
第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM
【第16回TAMA映画賞授賞式 】
開催日程:2024年11月30日(土)
会場:パルテノン多摩 大ホール(所在地:東京都多摩市落合2-35)
アクセス:小田急・京王・多摩モノレール「多摩センター駅」徒歩6分