東京都は都内3地区で自動運転バスの実証運行を2024年11月から順次開始。
今回は多摩センター駅周辺にて2024年12月14日(土)〜15日(日)と、21日(土)〜22日(日)の4日間開催される自動運転バスの実証運行に乗車してきました。
事前予約して「多摩センター駅前」から乗車
今回の実証実験は全席事前予約制となっています。予約や運行状況については、「TAMa-Go」のLINEでお知らせしています。チケット自体は「ハイウェイバスドットコム」から予約できました。
今回は実際に「多摩センター駅」から「京王多摩車庫前」(片道240円)のチケットを購入して往復してみました。
多摩センター駅の10番乗り場にスタッフさんがいるので、そこで受付しましょう。
ティアフォー製の自動運転バス「Minibus」がやってきました。いろいろなところにカメラやセンサーがついたコミュニティバスサイズのミニバスです。
車内の乗車定員は13名。このほか、運転手さんの他に自動運転の説明をするスタッフさんなど、4名がサポートで乗車していました。ちなみに写真と動画の撮影は乗客やスタッフさんが映り込まなければOKとのことでした(※運行中の配信はNG)。
各座席の横には降車ボタンとUSBジャックが設置されていました。
全員乗車、着席したところで出発進行です。
車外カメラやセンサーで認識した情報を自動運転のソフトウェアでリアルタイムで処理したものが車内のディスプレイに表示されます。
信号や矢印信号はもちろん、近くを走行する車やバイク、自転車、横断する人などが表示されていました。
自動運転中は運転席上の表示が「行き先案内」として表示されます。
最高時速は時速35kmまで出るそうです。
運転手さんによる手動運転の場合は「手動運転中」と表示されます。路肩に停めてある駐車車両を避ける時など、自動運転が難しい場合は適宜、手動運転に切り替えて運行していました。
前半はカーブする場面が多く、手動で運転しているところもありましたが、南多摩尾根幹線道路に入ると、ほぼ自動運転のまま走行していました。
ただし、スタッフさんも話してましたが、自動運転の時はブレーキングがややきつめだったので、そのあたりは今後改善すると良いですね。
終点の京王多摩車庫前に到着後は一旦降車して、反対車線に到着したバスに再度乗車します。
バスの後ろにもたくさんのセンサーとカメラがついてますね。
その後、再び多摩センター駅に戻って、降りる際に運転席を撮らせていただきました。
5年前の自動運転バスでは、磁気マーカを道路に敷設して、ブレーキは運転手さんが手動での走行でしたが、今回はカメラやセンサーで周りの状況を逐一判断しながらの自動運転ということもあり、車道を走行する自転車が接近したり、途中のバス停に人が多くいた時などは、安全のためスピードを落としたり、止まったりする場面もありました。
今回は実証実験ですので、データをたくさんとっていただいて、今後の改善につながればと思います。
バスの運転手不足が進み、各地の路線の減便や廃止が聞かれる昨今、自動運転バスは自然な流れと思います。安全を確保したうえで一日でも早く、快適な自動運転バスが普及するといいですね。
令和6年度自動運転サービスの導入推進に向けた走行環境整備に関するプロジェクト(特設サイト)