
今回は2025年11月15日に開催された「第17回TAMA映画賞授賞式」のまとめをお伝えします。
当日はYouTubeでのライブ配信が行われていましたが、今年も授賞式のアーカイブ動画が2026年3月末までの期間限定で公開されています。
桜田ひよりさん(最優秀新進女優賞)

『この夏の星を見る』『大きな玉ねぎの下で』で最優秀新進女優賞を受賞した桜田ひよりさん。
「コロナ禍の物語ということで、私も当時は同じ高校時代を送っていて、文化祭や体育祭、部活は全部中止になっていました。実際に自分も辛い経験をしていたので、共感できる部分もすごく多かったです」と作品を振り返りました。
中野有紗さん(最優秀新進女優賞)

同じく『この夏の星を見る』で最優秀新進女優賞を受賞した中野有紗さん。
「まだこの世界に入って間もない私が、このような素晴らしい舞台に立たせていただけるのは、『この夏の星を見る』チームの皆さんと、今まで私を常に支えて導いてくださる方々のおかげだと実感しています」と受賞挨拶をしました。
黒川想矢さん(最優秀新進男優賞)

『国宝』『この夏の星を見る』で最優秀新進男優賞を受賞した黒川想矢さん。
「吉沢さんと横浜さんと一緒に、歌舞伎の合宿に行った時があったんですけど、そのときに、自分の意識ではない、役として踊れた時にすごく楽しくて。なので今も稽古を続けています」と話すと、会場からは驚きの声が上がっていました。
萩原利久さん(最優秀新進男優賞)
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』『世界征服やめた』で、最優秀新進男優賞を受賞した萩原利久さんはお仕事の都合でビデオメッセージで登場。
「一生懸命臨んだ作品だったので、記録の残る現場でしたし、たくさんの方に観ていただくことで、現場での日々を再度強く僕の中に残すことができました。今後いろんな作品に向かう中で僕自身の励みになり、今後もっと頑張っていきたいなという気持ちになりました」とメッセージを寄せました。
山元環 監督(最優秀新進監督賞)

『この夏の星を見る』で、最優秀新進監督賞を受賞した山元環 監督。
「僕にとっては初商業映画となりまして、長編としても初めてで、僕自身にとってはすごく挑戦的な映画となりました」と受賞挨拶をしました。その後は『この夏の星を見る』に出演した、中野有紗さんと黒川想矢さんが登壇して、山元監督とのクロストークとなりました。
平一紘 監督(最優秀新進監督賞)

『木の上の軍隊』『STEP OUT にーにーのニライカナイ』で最優秀新進監督賞を受賞した平一紘 監督。
「僕は2014年の『TAMA NEW WAVE』で、『アンボイナじゃ殺せない』という初長編映画を撮って、それが「ある視点部門」で賞をいただき、多摩に来ました。その時『またいつか、絶対映画を監督して戻ってきます』という言葉を残して、11年ぶりにこの場でこのような素晴らしい賞をもらえたことが本当に嬉しくて、感極まりそうになっております」と喜びの挨拶をしました。
大九明子監督 及びスタッフ・キャスト一同(特別賞)

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』で、特別賞を受賞したのは大九明子監督 及びスタッフ・キャスト一同。
大九監督は、「今日は私が代表で1人で受け取っていますけど、私と全スタッフ、全キャストの全員でいただいた賞と伺っております。このトロフィー(藤原彩人さん作の「宇宙(SORA)を抱える像」)は「そら」という言葉が入っていて、ラピスラズリのような色も素敵で、重みと美しさを兼ね備えたトロフィーをいただいて、みんな喜んでいると思います」と受賞コメントを述べました。
呉美保監督 及びスタッフ・キャスト一同(特別賞)

特別賞もう一作は『ふつうの子ども』の呉美保監督 及びスタッフ・キャスト一同。この日は呉美保監督とともに作品に出演した、嶋田鉄太さん、瑠璃さん、味元耀大さんが登壇しました。
昨年『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で特別賞を受賞して、2年連続の受賞となった呉美保監督は「TAMA映画祭は私にとって以前『君はいい子』で作品賞をいただいたりと、本当に必ず帰ってこれる場所というありがたい場所です。市民の皆様の「映画愛」で運営されている、本当にこの映画を選んでくださったという実感をいつもかみしめさせてもらってます」と受賞挨拶をしました。
広瀬すずさん(最優秀女優賞)

『遠い山なみの光』『アット・ザ・ベンチ』『ゆきてかへらぬ』『片思い世界』『宝島』)で、3年ぶりに最優秀女優賞を受賞した広瀬すずさん。
「現代よりも時代ものが多く、大正から戦前、戦後、未来の物語まで。本当にどの時代も深く入って、なかなか手応えがないまま進むこともありましたが、役者としてはとても濃厚な年だったなと思います」と振り返り、今後については「まだ発表できないものもあって準備しているので、良い映画を届けられるようにこれからも頑張っていきたいなと思っております。またここに戻ってこられるとうれしいです」と話しました。
瀧内公美さん(最優秀女優賞)
『レイブンズ』『敵』『奇麗な、悪』『ゆきてかへらぬ』『国宝』『ふつうの子ども』『宝島』で最優秀女優賞を受賞した瀧内公美さんは、お仕事の都合でビデオメッセージで登場。
11月23日には「パルテノン多摩小ホール」で『役者「瀧内公美」特集』が開催され、映画パーソナリティの伊藤さとりさんとのトーク終了後に最優秀女優賞の個別表彰式が行われました。
吉沢亮さん(最優秀男優賞受賞)

『国宝』『ババンババンバンバンパイア』に出演し、昨年に続けて2年連続で最優秀男優賞を受賞した吉沢亮さん。
「TAMA映画賞は7年前に最優秀新進男優賞を受賞しまして、それが僕にとってはじめて受賞した賞で非常に心に残っていて、今回は最優秀男優賞とのことで非常に嬉しく思います」と喜びの受賞コメントをしました。
長塚京三さん(最優秀男優賞受賞)

『敵』で最優秀男優賞を受賞したのは、長塚京三さん。
昨年、俳優デビュー50周年を迎えた長塚さんは「僕がこの仕事を始めて50年。長くやってきちゃったなと思うんですけど、こうやって立派な賞をいただいたりする節目というのは、何を意味しているのか。もうポツポツいいんじゃないかって言ってるのかな?とかいろいろ思います。だけれど、もう少しここにいて、もう少しましな役者になりたいという気持ちがどうしても捨てがたい。ちゃんと生きるということは、多分その辺からしか僕にアプローチできないと思いますね。だからもう少し、こちらの世界で頑張らせていただきたいと思います」と話すと、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。
『ルノワール』 早川千絵監督 及びスタッフ・キャスト一同(最優秀作品賞)

最優秀作品賞を受賞した『ルノワール』からは早川千絵監督と主演の鈴木唯さんが登壇。
早川監督は「映画というのはひとりで作ることはできないので、この作品を作るにあたってあらゆる形で関わってくださった皆さんに心から感謝しています。そして映画を観てくださる人、愛してくれる人がいるからこそ、映画を作り続けられるのと本当に実感しております。今日いただいた賞をエネルギーに変えて、また新しい作品を撮ってこの場所に戻って来られたらいいなと思っています」と話しました。
『国宝』 李相日監督 及びスタッフ・キャスト一同(最優秀作品賞)

最優秀作品賞を受賞した『国宝』からは、李相日監督が登壇。
李相日監督は「歌舞伎は400年の伝統があり、これまでの栄誉を汚さぬように、一方で魅力をいかに伝えるか。キャストとスタッフ全員の協力によってこの作品が実現した」と話しました。
その後は吉沢亮さんと黒川想矢さんが登壇してのクロストークに。
最後に李相日監督は「歌舞伎の女形の一代記を映画化したいと思い始めてから十数年が経ち、ようやく形になった」と話した上で今は「すべてのものが出てすっからかん。水を満たすために休養して、また一杯になったらドーンとお届けしたいです」と話していました。
授賞式のアーカイブ動画は2026年3月末まで、期間限定で公開されています。
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