2023年11月11日(土)~11月26日(日)まで多摩市内の3会場で開催中の第33回TAMA CINEMA FORUM。4日目となるこの日、パルテノン多摩・小ホールにて藤原季節さんの特集プログラム「デビュー10周年記念 藤原季節特集 in TAMA」が開催。
この日は『たかが世界の終わり』と『東京ランドマーク』の上映後にそれぞれトークイベントが開かれ、『東京ランドマーク』の上映後は藤原季節さん、林知亜季監督に加えキャスト陣によるトークショーが開かれました。
デビュー10周年記念 藤原季節特集 in TAMA
2021年に『のさりの島』などで第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞した藤原季節さんは、20代前半を多摩市で過ごした経緯もあり、今回の「TAMA CINEMA FORUM」での特集上映に喜びもひとしお。
トークショーではMCも務めた藤原さんは「(東京ランドマークは)全編、多摩で撮った映画なのでこの映画祭で上映される日が来て夢のようです」と笑顔で挨拶しました。
5年前から撮影を始めたという同作は林知亜季監督が所属する映像製作集団「Engawa Films Project」が手掛けた自主制作映画。
なぜこの映画のロケ地に多摩市が選ばれたかを聞かれた林監督は「強い思い入れのある場所で撮りたかった。(多摩市は)撮りなれていることもあって、相性もよかったと思います」と話しました。
同作に出演した浅沼ファティさんは多摩エリア出身で、サンリオピューロランドにもよく遊びに行っていたそう。
「(桜ヶ丘公園の)ゆうひの丘で撮影した時に公園のベンチでみんなで食事したのが思い出です。お正月の1月1日も撮影してて、みんなで「年越しそば」ならぬ「年越したそば」を食べました」と年始に多摩市で撮影した思い出を話しました。
義山真司さんとは10年前に知り合った当時、多摩センターでよく遊んでいたという藤原さん。
「多摩センターはめちゃ来ていて、パルテノン大通りに降り立つと日頃の何かが取れるというか。よく近くの天然温泉に行ったり、カラオケも行ったりしてました」と当時の生活ぶりを振り返る場面も。
自分にとっての『東京ランドマーク』は?
藤原さんは同作の中で主人公の3人(稔・タケ(岳広)・桜子)が歩道橋の上で『Oh!No〜』と叫ぶシーンを観て「3人が一緒にいることが、3人にとっての『東京ランドマーク』なのかな」と話した上で、
「自分にとっての『東京ランドマーク』はどこだろう?って思って…ここ(多摩)じゃん!みたいな。この1年で応援してくださる人たちとの距離もグッと縮まって、なんか自分にも帰って来れる場所が少しずつ東京にも出来てきたんだろうな」と、藤原さんにとって多摩が特別な場所だったということを再認識していました。
藤原さんは「今日という日を忘れずにいたいです。いつか辛いこととか苦しいこととかが待ち受けてたとしても、今日の日のことを思い出して、負けずに生きていきましょう。ありがとうございました!」とトークイベントを締めくくりました。
今年9月に新宿ではじまった「俳優・藤原季節のデビュー10周年」の特集上映は来月、大阪と京都でも上映会を予定しているそうです。
第33回TAMA CINEMA FORUMは2023年11月11日(土)~11月26日(日)まで、東京都多摩市の3会場で開催中。
11月25日(土)には多摩市の「パルテノン多摩大ホール」を会場に「第15回TAMA映画賞」が開催されます。
第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM(公式サイト)