東京2020オリンピック大会の自転車競技ロードレースの開催に伴い、多摩市内のコミュニティセンターなど5ヶ所で「たましい込めて応援しよう!プロジェクト」が開催。
6月22日に開催された唐木田コミュニティセンター(からきだ菖蒲館)会場では、アテネオリンピック自転車ロードレース元日本代表の田代恭崇さんが登壇し、レース展開や見どころやオススメの観戦スポットをトークイベントで話しました。
無料で観戦できる!多摩市を巡る都内最長のコース(11.8km)
東京オリンピックの開会式の翌日(2020年7月25日(男子)、26日(女子))に行われる自転車ロードレースは、オリンピックの中でも初の決勝競技です。
スタートとなる府中市の武蔵野の森公園からゴール地点となる富士スピードウェイまで244kmに渡って繰り広げられますが、多摩市は11.8kmと都内最長のコースになってて、市内のいたるところで無料で観戦が可能です。
アテネ五輪元日本代表(自転車ロードレース)田代恭崇さん
この日のイベントでは、自転車ロードレースの日本選手権で2度優勝し、2004年のアテネ五輪に日本代表として出場された田代恭崇さんが登壇し、自転車ロードレースの見どころや観戦ポイントを語りました。
レース展開は?
244kmに渡って繰り広げられる自転車ロードレースはスペインやイタリア、ポルトガルなどヨーロッパで人気のスポーツです。各国1名〜5名が出場し、全体で200名ほどの選手が走って着順を争う個人戦ですが、ほとんどの場合は各国がエースを決めて、他の選手はそのサポートに周るチーム戦の要素が大きいそうです。
スタート直後から多摩川を超えるまでの10kmは「パレード走行」と呼ばれる低速区間ですが、はたして多摩市内のコースではどのようなレース展開が見込まれるんでしょう。
田代さんの答えたパターンは3種類。
- 全体的にものすごいスピードで走ってくる。
- 全体的にものすごくゆっくり走ってくる。
- 何名かがすごく早くて、そのあと団子状態の集団が走ってくる。
のいずれかではないかという予想でした。3番目の何名かがすごく早く走っているというのは、「逃げ」のグループ集団。しかし、各チームのエースはこの逃げ集団には加わらず、レース後半まで、体力を温存しているそうです。
選手や監督は無線で常に連絡をとりながら各国の動きを伺うなど、競技以外でも様々な駆け引きが行われているそうですよ!
オススメの観戦スポットはズバリ「上り坂」
それでは観戦スポットとして、見やすいのはどこなんでしょう?
田代さんによると、下り坂は直線にもなると時速70kmものスピードになるそうで、下り坂は一瞬で通り過ぎてしまうそうです。
一番見やすいのは上り坂。多摩市内には尾根幹線などアップダウンが多いので、ここでアタックを仕掛ける選手もいるかも知れませんね。
田代さんは「みなさんがいつも見慣れた場所がオリンピック会場になるので、ぜひ観戦してほしい」とトークイベントで話していました。
会場では、ロードレースで使用されている自転車(現在のと、1964年の東京五輪開催時の自転車)が並べて展示。
今の自転車の重さは約6kg。昔と比べて約4kgも軽いそうですよ。
会場内では固定自転車による市内コース(尾根幹線)とツール・ド・フランスのコースのバーチャル走行シュミレーション体験が行われ、田代さんによるデモ走行も行われました。
「たましい込めて応援しよう!プロジェクト」は、2019年7月13日(土)にパルテノン多摩 市民ギャラリーで開催(10:00〜18:00)。
その一週間後となる2019年7月21日(土)には、本番同様の東京2020テストイベント「自転車競技(ロード)」が開催されます。
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