アイスランドのグドゥニ・トルラシウス・ヨハネソン大統領が来日し、多摩市を初訪問。
多摩市主催の大統領歓迎会と株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長・小巻亜矢さんとのトークセッションが行われました。
多摩市主催の大統領歓迎会
2022年12月3日に東京で開催された 「国際女性会議（WAW！）2022」に出席するため来日したグドゥニ・トルラシウス・ヨハネソン大統領が会議後に多摩市を初訪問。
パルテノン多摩のコミュニティーラウンジにて多摩市主催の大統領歓迎会が開催され、阿部裕行 多摩市長はじめ、多摩市関係者と友好都市の長野県富士見町の関係者代表が出席しました。
昨年開催された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会にて、アイスランドのホストタウンとして来日したアスリートを応援してきた多摩市。
ヨハネソン大統領は「以前から多摩市を訪れてみたいと思っていたので本当に嬉しく思っています。アイスランド人として多摩市のみなさんの歓迎の気持ち、とても丁寧なホスピタリティは忘れることが出来ません」と挨拶。
約1時間に渡って、ジェンダーギャップ問題や地球環境問題について意見交換が行われました。
対談後、多摩市と友好都市の長野県富士見町からヨハネソン大統領へ記念品が贈呈されると、大統領からも記念品が贈られました。
メディアの取材に対しヨハネソン大統領は「多摩市に来て1時間ですが綺麗な印象ですぐに好きになりました。今後は多摩市とアイスランドの観光や大学との間でも関係を深めていきたいと思います。多摩市のホスピタリティに感謝しています。もちろん、いつでもアイスランドに来てください」と話していました。
株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長小巻亜矢さんとのトークセッション
その後、サンリオピューロランドにて、サンリオピューロランド館長で株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長の小巻亜矢さんとのトークセッションが行われました。
人口37万人の島国、火山活動が活発で温泉を楽しむ文化があるなど、日本との共通点も多いアイスランドはジェンダーギャップランキングで146カ国中、13年連続で1位を獲得（日本は146カ国中116位）。
1975年10月24日には「女性の休日」と呼ばれる大規模ストライキが発生し、1980年には世界ではじめての女性大統領が誕生。男女平等の社会が加速したといいます。
株式会社サンリオエンターテイメントは、育児休暇取得率と復職率がともに100%となり、職員のワークライフバランスが守られている企業です。
男女平等に関する取り組みについて小巻社長は「ひとりひとりのキャリアプリンや夢やパーソナルな対話の場を日常的に交わしていることが大切と思います。コミュニケーションを大切に育むことが育児休暇をとった後に戻ってきたい会社であり続けるというところに経営者としての責任があると考えています」と話しました。
ヨハネソン大統領は「（サンリオの企業理念の）『みんな仲良く』が実現すれば、この世の中は素晴らしい場所になると思います。小巻社長の人生はこれまで大変だったこともあったと思いますが、その功績に感銘を受けました。アイスランドは小さな国ですが、とても繁栄していて男女平等の国です。それには戦ってきた女性がいましたし、女性が同じ権利を持っていないと公正な社会ではないと思う男性がいたということが挙げられます」とアイスランドが男女平等な社会に至るまでの歴史を話しました。
さらにヨハネソン大統領は「小さい国ということを強みに出来ると思ってます。大きい国と比べればコミュニケーションが取りやすいですし、物事が進みやすいです。小さな国ですので、みんなが社会に貢献できることをやらなければならない。社会に参加していこうという気持ちをみんなが持つことで小さな国でも繁栄することができると思います」と話していました。
約1時間に渡ってジェンダー問題に対する取り組みや、将来の取り組みを話したヨハネソン大統領は最後に「日本のサッカーワールドカップでの活躍はめざましく応援しています。来年（2023年）にはFIFA女子ワールドカップが行われます。ワールドチャンピオンになったこともある日本の女子チームも応援したいです」と日本のサッカー日本代表に応援をメッセージを送ってトークセッションは終了。
トークセッション後の写真撮影にはハローキティが登場し、喜びの表情を見せたヨハネソン大統領はその後「多摩センターイルミネーション点灯式」を見学して、多摩市民とも交流していました。
© 2022 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN 著作 株式会社サンリオ
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