都立大で朝ドラ「らんまん」主人公モデル・牧野富太郎の企画展が開催!いとうせいこうさんが見どころを語る



八王子市南大沢の「東京都立大学 南大沢キャンパス」内にある「牧野標本館 別館 TMUギャラリー」にて、NHK連続テレビ小説『らんまん』の主人公・槙野万太郎のモデルとなった日本を代表する植物学者・牧野富太郎(1862〜1957)が収集した本物の植物標本を展示した企画展「『日本の植物分類学の父』牧野富太郎が遺したもの」が2023年7月15日(土)〜9月30日(土)まで開催。

今回は開催に先駆けて行われた報道機関向けのプレ公開イベントをお伝えします。

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企画展「日本の植物分類学の父」牧野富太郎が遺したもの

Chapter 1 過去から引き継ぐ
Chapter 1 過去から引き継ぐ

東京都立大学には、牧野富太郎の没後に自宅に残された約40万点の未整理状態の植物標本(牧野標本)が寄贈され、こちらの牧野標本館では、20年以上の歳月をかけて整理作業を行い、重複を除いた約16万点に加え、新たに収集した標本を合わせて約50万点が現在所蔵されています。

この日は、朝ドラ『らんまん』にて、神木隆之介さん演じる主人公・槙野万太郎が憧れる植物学者・里中 芳生を演じている、いとうせいこうさんが登場。

東京都立大学 理学部 生命科学科の加藤 英寿 助教とともに、今回の企画展の見どころを対談形式で話しました。

本企画展ではChapter 1 からChapter 6まで、通常一般公開されていない牧野博士の採集品に加えて、博士から教えを受けた方々が作成した標本や、創意工夫で作成した最近の植物標本など170点を公開しています。

  • Chapter 1 過去から引き継ぐ
  • Chapter 2 牧野富太郎が遺したもの
  • Chapter 3 植物標本の価値
  • Chapter 4 植物標本の現在
  • Chapter 5 未来につなぐ
  • Chapter 6 NHK「らんまん」
Chapter 2 牧野富太郎が遺したもの
Chapter 2 牧野富太郎が遺したもの

中でも今回、大きな発見があったのは「Chapter 2 牧野富太郎が遺したもの」で展示されている明治時代に刊行された雑誌「少年」にて、植物標本を懸賞として募集していたことがわかったということです。

誌面では「懸賞植物選定批判」というコーナーで当時の子どもたちが採取した植物の標本が掲載されています。一等賞には懐中時計が贈られたということもあり、多くの標本が送られていたそうです。

今回の企画展ではその「懸賞」で送られた標本の実物(3点)を初展示しています。

加藤 英寿 助教
加藤 英寿 助教

加藤 英寿 助教は「子どもが作ったとは思えないほどしっかりした標本。こうした標本がすでに170点以上見つかっていて。探せばまだまだ見つかる。データベースとしてはまだ2割ぐらいしかデジタル化できてないので、あと残りの8割にどんなものがあるのかワクワクします」と話していました。

牧野博士は「菜集」として、野菜の標本もたくさん展示されています。

中にはバナナやメロンを食べたあとを標本にしたものもあるそうです。

Chapter 3 牧野富太郎の価値・Chapter 4 植物標本の現在
Chapter 3 植物標本の価値・Chapter 4 植物標本の現在
Chapter 5 未来につなぐ〜Chapter 6 NHK「らんまん」
Chapter 5 未来につなぐ・Chapter 6 NHK「らんまん」
いとうせいこう さん
いとうせいこう さん

植物に造詣が深く、自らを「牧野マニア」と称するほど、牧野富太郎が大好きな いとうせいこうさんは「牧野博士は僕がずっと好きな人。何度、危機があっても当時の新聞がキャンペーンを買ってでて、今でいうクラウドファンディングみたいなことをしたほど、公共の場で学者が愛されていた時代があった。日本の学問を支えてるのは学者なわけだから、その学者の人たちを一般の人たちが一緒になって支えていくことを復活させることに牧野さんの例は非常に重要ですし、今回の朝ドラになったということは日本の学問にとっても重要なことなんじゃないかなと僕は思ってます」と話していました。

展示の最後には、牧野博士と一緒に写真が撮れる記念撮影スポットもありました。

ちなみに館内は撮影可(展示物はフラッシュ撮影禁止・SNS投稿可)となっています。

また今回の展示を機に植物標本の維持・保存を目的とした「牧野標本館基金」が設立されました。

寄附者には企画展限定の非売品グッズや、10万円以上を寄付した方限定でギャラリートークや普段は非公開の標本庫へのツアーも予定しているそうです。

会場は南大沢駅から徒歩15分の「牧野標本館 別館 TMUギャラリー」

会場は京王相模原線「南大沢駅」から徒歩15分ほどのところにある東京都立大学 南大沢キャンパス内の「牧野標本館 別館 TMUギャラリー」です。

構内の各所には会場までのマップが掲示されていたので、はじめて行きましたがとても分かりやすかったです。夏休みなどに行ってみてはいかがでしょう!

「日本の植物分類学の父」牧野富太郎が遺したもの

開催期間:2023年7月15日(土)~9月30日(土) 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※日曜・祝日、8月12日(土)、燻蒸期間(8月25日~9月3日)は休館。
ただし、9月23日(土・祝)は開館。
開催場所:東京都立大学 牧野標本館別館 TMUギャラリー(所在地:東京都八王子市南大沢1-1)
入場料:無料
アクセス:京王相模原線「南大沢駅」から徒歩15分
NHK連続テレビ小説「らんまん」主人公のモデル 牧野富太郎が収集したホンモノの植物標本を展示【都立大所蔵】|東京都立大学(公式サイト)

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多摩ポン編集部
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