高杉真宙「役者の転機は『ぼんとリンちゃん』小林監督に出会えて良かった」第27回映画祭TAMA CINEMA FORUM最終日



高杉真宙

2017年11月19日から11月26日まで多摩市内の3会場4スクリーンで開催中の第27回TAMA CINEMA FORUM。最終日となるこの日、パルテノン多摩・小ホールにて「高杉真宙特集」が開催されました。

『ぼんとリンちゃん』と『逆光の頃』の上映後、トークイベントが開催され、第9回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞した高杉真宙さんと『逆光の頃』の小林啓一監督、映画評論家のくれい響さんが登壇しました。

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高杉真宙

『逆光の頃』『散歩する侵略者』『トリガール!』に出演し、先日行われた第9回TAMA映画賞新進男優賞を受賞したことについて改めて聞かれた高杉さんは「小林監督とは4年ぶり2回目ということで『逆光の頃』という作品で賞に選んでいただけたことが嬉しくて、去年は監督と撮影させていただいたは本当に31日間が楽しくて、その中で選んでもられるのが嬉しかったです」と作品を振り返りました。

小林啓一監督
小林啓一監督

小林監督は自身の作品3本中2本が高杉真宙さんが出演。くれい響さんから「『逆光の頃』はどのタイミングで高杉さんをキャスティングしたんですか?」との問いに「一番初めに会った時から(『逆光の頃』の)孝豊くんにいいなと思っていたんです。当時の印象からはいい意味で「変わらないな」と思ってて、すごくニュートラルにいやらしさがなく男の子を演じられる数少ない俳優さんだと思います」と高杉さんの印象について語りました。

高杉真宙

高杉さんは現場での小林監督について聞かれると「小林監督の作品の時は監督自ら撮影したりとか、自分は『ぼんとリンちゃん』の時から経験が少なかったので、自分の中ではしっくりきていて、そういうものだと思ってたんです。でも他の現場は監督じゃなくてカメラマンさんが、撮影してて監督がカメラを持って長回しで撮影したりするじゃないですか。それもやっぱりすごいなと改めて感じました」とコメント。

ワンシーンを何度も繰り返し撮影する小林監督の厳しさについては「そうですね、しつこいですかね(笑)なんか、いいシーンを撮りたいからこそのものだと思います。自分はそれに甘えているわけじゃないですけど、何度もできるってことがどれだけ恵まれているというか、自分の中でたくさん挑戦できますし、これはどうだろうといろいろ試すことができるんです。それは自分もいいシーン、素敵なカットを撮りたいというのもありますし、だからそれに喜んでついていけるというのもあります」と小林組のこだわりについても語りました。

役者の転機になったのは『ぼんとリンちゃん』

高杉真宙さんと小林監督

役者人生に転機になった作品は?と聞かれた高杉さんは「『ぼんとリンちゃん』です。自分がそこまで作品を重ねている歳じゃなかった時に小林監督とやらせていただいて、普通は本読みがあってそんなにリハーサルはないんですが、この時はリハーサルに2ヶ月あって、撮影も2ヶ月あって、自分の中では吸収の山というか宝の山というか成長できるところという感じでした。そんな機会をあの歳でいただけたというのは本当に嬉しくて、リンちゃんという役を抜かないようにする作業が楽しくて、その時の自分とリンちゃんが似ている部分があったので、リンちゃんが終わった後も血肉となって、存在するんじゃないかというくらい濃い時間を過ごしました」と自身の役者の転機に小林監督が大きく関わったことを告白。

高杉真宙

小林監督は「ほんとに頑張り屋なんですよ。芸達者だし、陰で努力してんだなと思うんですが、他の作品は嫉妬しちゃうんでう見ないようにしてるんです。「僕の真宙〜!」みたいな感じになっちゃうから(笑)他の作品の予告編を見るだけでも顔つきが違くてたいしたもんだとびっくりしました」と絶賛しました。

次回作もコンビで

高杉真宙

次回作について聞かれると「『逆光の頃』は2年かけてしまったので、また真宙くんともうちょっとデカイのやりたいと思ってます。僕は日本映画が大好きで昔は黒澤明監督には三船敏郎とか、小林正樹監督には仲代達矢とかコンビみたいな感じだったので、僕も真宙くんとコンビになれたらなと・・・。これ笑うところですよ」と会場の笑いを誘うと、高杉さんは「自分は小林監督と『ぼんとリンちゃん』に出会えて良かったと思って『逆光の頃』にまた監督とやらせていただいたら嬉しいなと強く思っていたので、この場で監督とこうして話ができることが嬉しい。またいつでも高杉真宙として小林監督に撮っていただきたいなと思います」と次回作のタッグを強く希望してトークショーを終えました。

第27回TAMA CINEMA FORUMは2016年11月18日(土)から26日(日)まで東京都多摩市の3会場4スクリーンで開催中です。

第9回TAMA映画賞受賞作品・受賞者はこちら!

最優秀作品賞
『散歩する侵略者』
黒沢清監督、及びスタッフ・キャスト一同

『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』
石井裕也監督、及びスタッフ・キャスト一同

特別賞
湯浅政明監督、及びスタッフ・キャスト一同
『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』
富田克也監督、及びスタッフ・キャスト一同
『バンコク・ナイツ』

最優秀男優賞
浅野忠信『幼な子われらに生まれ』『沈黙 -サイレンス-』『淵に立つ』『新宿スワンⅡ』
池松壮亮『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『続・深夜食堂』『デスノート Light up the NEW world』『永い言い訳』

最優秀女優賞
満島ひかり『海辺の生と死』『愚行録』
長澤まさみ『散歩する侵略者』『銀魂』『追憶』『金メダル男』

最優秀新進監督賞
菊地健雄『ハローグッバイ』『望郷』
瀬田なつき『PARKS パークス』

最優秀新進男優賞
間宮祥太朗『トリガール!』『帝一の國』『劇場版 お前はまだグンマを知らない』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』
高杉真宙『逆光の頃』『散歩する侵略者』『トリガール!』『想影(おもかげ)』『ReLIFE リライフ』『PとJK』

最優秀新進女優賞
石橋静河 『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『PARKS パークス』『密使と番人』
土屋太鳳『トリガール!』『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『金メダル男』

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多摩ポン編集部
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