多摩市の魅力を市外の方に伝える「多摩ニュータウンの魅力実感ツアー」が去る2016年3月26日(土)に開催されました。
今回、そのツアーを同行取材してきましたので、当日の模様をお伝えします。
多摩ニュータウンの魅力実感ツアー
今回開催された「多摩ニュータウンの魅力実感ツアー」は多摩市、京王電鉄、UR都市機構のコラボ企画で、市外に住む子育て世代を対象に多摩市の住環境や街並みを歩くことでその魅力を伝えるツアー。抽選で選ばれた9家族24名(1組キャンセル)が参加しました。
ツアーは聖蹟桜ケ丘の京王電鉄本社からスタート。
まずはこの日参加のツアー参加者の顔合わせとタイムスケジュールなどのオリエンテーションとなりました。この日は行われたスケジュールは以下のとおりです。
- 10:00 集合・オリエンテーション(京王電鉄本社)
- 10:20 バス乗車(多摩ニュータウン 諏訪・永山エリアへ)
- 10:50 諏訪団地見学(団地建替事例:Brillia多摩ニュータウン他)
- 11:30 永山団地見学(MUJIxUR団地リノベーション物件他)
- 12:00 バス乗車(多摩ニュータウン 多摩センターエリアへ)
- 12:30 昼食・懇談(京王プラザホテル多摩)
- 13:50 多摩センターエリア街歩き(公園や住宅地内の遊歩道を散策)
- 14:50 バス乗車(京王多摩センター駅へ)
- 15:00 解散(京王多摩センター駅)
またツアー終了後、参加家族のうち1家族がUR賃貸住宅への居住体験(1泊)を実施しました。
副市長がツアーガイド
この日のツアーガイドは多摩市の永尾俊文副市長。
「多摩市の職員ですが仕事しているからだけではなくて、こんな街が他にないから多摩市が大好きです。是非皆さんにもこのツアーで感じていただきたいです。」と出発前に意気込みを語りました。
オリエンテーション後は京王バスに乗車して最初の目的地へ向かいます!
バス内では副市長から多摩ニュータウンの成り立ちや特徴についてに解説がありました。
スタート地点となる聖蹟桜ヶ丘駅はジブリ映画の「耳をすませば」のモデルになった土地です。駅前には「耳をすませば」の映画にちなんだ「青春のポスト」があり、そこに願いを込めた手紙を入れると願いが叶うと言われています。
↑聖蹟桜ヶ丘駅駅前に設置してある「青春のポスト」
バスはいろは坂を超えて最初の目的地、諏訪団地へ向かいました。
諏訪団地を建て替えたBrillia(ブリリア)多摩ニュータウンへ
ここ諏訪団地は今年で45年を迎える多摩ニュータウンで最も歴史のある団地の一つです。この諏訪団地のうち、諏訪二丁目住宅は建て替え事業により2013年に「Brillia多摩ニュータウン」として生まれ変わりました。
マンションの1階にはクリニックと保育園が併設。
これらの施設は管理組合が建物を運営してテナントとして入っているそうです。
マンションの前には諏訪第二公園があります。
昔は5階建てだった団地(650戸)を取り壊し、現在では約1,300世帯が入居する12階建てのマンションに建て替えた事例を見学。
「地域の方の建て替えをしたいという意思とそれに伴う合意が整えば、こういう建て替えが出来るという成功事例として各方面から注目を集めています。多摩ニュータウンは集合住宅が多い街ですが、建物の老朽化や住民の高齢化は課題と考えています。なのでこう言った事例をどんどん積み上げていき、多摩市としても全力でバックアップしていきたいです。」と副市長。
1階のテナントには地域に解放された共用の食堂。一人暮らしの高齢者の方にとても好評を得ています。
ホッケ定食や海老フライ定食などバラエティーに富んだ定食が味わえます。
食堂内は明るい雰囲気。住人の方たちがコミュニケーションも図れて、こんな場所があるっていいですね!!
続いて諏訪団地から永山団地の方へ徒歩で移動します。
団地敷地内の既存の商店街の多くはシャッターが閉まっているお店が多く見受けられましたが…
このような新たなお店も少しづつですが出来始めていました。
永山団地のリノベーション事例を見学
諏訪団地からお隣の永山団地へ来ました。ここ永山団地では団地の良さを生かしながら、「MUJI x UR団地リノベーションプロジェクト」を展開しています。案内してくださったのはUR都市機構多摩エリア経営部の酒井さん(右)と福嶋さん(左)。
子育てモデルルームのリフォーム事例
こちらはUR都市機構の標準的な仕様としての子育てモデルルームのリフォーム事例。もともと3DKだった間取りを2LDKのタイプ(56㎡)にリニューアルしました。こちらのタイプで家賃は78,800円(共益費別)(2016年3月時点)
MUJI x UR団地リノベーション物件
続いてこちらの「MUJI x UR団地リノベーション物件」は2LDKの56㎡のモデルルームを見学。白を基調とした「MUJI」のシンプルな部屋は面積以上に広く感じました。今年1月末から2月初旬まで6戸募集したところ、倍率5.7倍もの多くの応募者があったとか。
子育てモデルルームとMUJI x UR団地リノベーション物件を見学しました。築50年近く経とうとしてる団地とは思えないほど、モダンで住みやすいお部屋でした。物件の詳しい内容は以下のリンクから見ることができます。
- 【UR賃貸住宅】東京エリア 多摩ニュータウン
多摩センター・京王プラザホテル多摩へ
永山団地の見学を終え、多摩センターにある「京王プラザホテル多摩」にて昼食会になりました。昼食会では多摩市在住の子育て世代のご家族をゲストに迎え、多摩市の住環境について参加者の皆さんと直接話して交流を図られていました。
昼食会では京王不動産、UR都市機構などによる住まいの相談会も。
キティちゃんがサプライズ登場!
そんな中、多摩センターにあるサンリオピューロランドからキティちゃんがサプライズ登場!
これには参加者の皆さんも大喜び!
参加者のご家族と一緒に記念撮影会となりました。
サンリオピューロランドは昨年開園25周年を迎え、新たに始まったパレード「Magical Gift Parade」が好評開催中ですよ!
午後は多摩中央公園からスタート
午後は多摩センターのシンボルである大型劇場「パルテノン多摩」の上にある「多摩中央公園」からツアー再開です。
多摩センターは京王相模原線、小田急多摩線、多摩都市モノレールの3路線が乗り入れる街です。新宿や渋谷にも30~35分ほどで行くことができます。
ここ多摩中央公園は多摩市民の憩いの場。カルガモやカワセミなど野鳥も多く見られます。
歩道と車道が分離している多摩市
歩道と車道が分離している多摩市は横断歩道を渡ることなく、多摩市の端から端まで行くことができます。このような歩行者専用の橋が市内に多く見られ、その総距離はなんと約41kmに及ぶとか。
今回のツアーは一度も横断歩道を歩くことなく進みました。小さなお子さんでも家から駅まで安全に歩いて行くことができます。
住民の皆さんが植え付けた花壇が沿道に彩りを添えます。
宝野公園・奈良原公園へ
多摩中央公園から歩行者専用道路を通って宝野公園へ来ました。歩行者専用道路と公園が一体になって整備されているというのもこのニュータウンの特徴です。
宝野公園のグランド。
この日は桜が開花間もない頃でまだ蕾の状態でしたが宝野公園と奈良原公園にかけて500mの桜並木が続いています。ドラマや映画のロケ地としても撮影によく使われていますよ。
こちらは後日撮影した宝野公園。桜の木の下でたくさんの方がお花見を楽しんでいました。天気が良ければ富士山も見ることができます。
鶴牧東公園へ
青空が広くて気持ちいい!
今回のツアーの最終目的地「鶴牧東公園」へ。
多摩ニュータウンを一望できる小高い丘の上で記念撮影をして「多摩ニュータウンの魅力実感ツアー」は終了しました。
まとめ
ツアー終了後、町田から参加したご家族のご主人にお話をお聞きしたところ「この辺りは車で通ることはあり、団地のリノベーションに興味を持って参加したが、実際に歩くと街の魅力や成り立ちを感じること出来て想像以上に面白かった。自分たちの老後にも適している街だと思った。」と感想を語っていただけました。
今回、多摩市としては初めての試みだった「多摩ニュータウンの魅力実感ツアー」参加者の多くの方に多摩ニュータウンの魅力が伝わったのではないかと思います。地元に住んでいる我々にとっても新たな発見があるとても有意義なツアーでした!
たくさんの人に、多摩市のいい所をもっと知ってもらって、今よりもっとたくさんの人が訪れる街になって欲しいなと思います。これからますます多摩市のまちづくりへの取り組みに目が離せませんね!
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