KDDIミュージアムをレポ、日本の国際通信の歴史と5Gの最新技術を体感できる



多摩市にあるKDDI株式会社の複合型研修宿泊施設「LINK FOREST(リンクフォレスト)」2階の「KDDI MUSEUM」と「KDDI ART GALLERY」が、2020年12月1日(火)から一般公開を開始。11月25日(水)15時から見学の事前予約受付が開始したことは先日お伝えしました。

今回は一般公開に先駆けて行われた「KDDI MUSEUM」メディア向け内覧会を取材してきました。

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事前予約制、1日3回90分間のガイドツアー

当初は今年6月にオープン予定だった同施設ですが、新型コロナウイルスの影響により、オープンを延期。この度、東京都の感染予防対策ガイドラインに準じて、2020年12月1日より一般公開スタートさせます。

当面の間は、定員15名の完全予約制で、1日3回、90分間のガイドツアーによる見学となるそうです。

コンセプトは「先人の通信の歴史に学び、先人たちの挑戦の歴史に学び、未来をデザインするミュージアム」。通信が社会をどのように便利で豊かなものに変えてきたか、そこにKDDIがどのように関わってきたのかを知ることでKDDIをより身近に感じられるミュージアムとなっています。

まずは入口を入るとすぐのとこにある直径10mの円形映像シアター「シアター1」にて、オープニング映像を鑑賞してガイドツアーがスタートします。

Aゾーン:日本の国際通信 ー世界とつながるー

ガイドツアーでは、日本の国際通信技術の歴史を主に4つのゾーンに分け、時系列に紹介していきます。

こちらでは、経産省の近代化遺産に認定されたペリー提督が幕府に献上した「モールス電信機」をはじめ、

復元された「小ヶ倉千本海底線陸揚庫」(通称:ケーブルハット)
復元された「小ヶ倉千本海底線陸揚庫」(通称:ケーブルハット)

日本初となる「小ヶ倉千本海底線陸揚庫」(通称:ケーブルハット)の予備通信席を復元。

1871年(明治4年)、かつてこの場所では、上海とウラジオストクからの海底ケーブルが引き込まれ、長崎電信局に結ばれるなど、日本がはじめて世界の通信網とつながった基調な機器類が展示されています。

展示品の多くは1991年に栃木県小山市に開館した「国際通信資料館(旧KDD小山送信所・2013年に休館)」から移設・再構成したものなんだそうです。


こちらの「世界とつながる ー海底電信ー」のコーナーでは、日本がどのように世界とつながっていたかを実際に使われていた、モールス送受信機とともに紹介しています。

「電波でつなぐ ー無線通信ー」のコーナーでは、愛知県の依佐美送信所(長波)で使われた全長2m超の巨大碍子(復元)も展示されています。

1953年(昭和28年)には、民間会社の国際電信電話株式会社(KDD)が設立されました。

「戦後の国際通信 ーKDDの設立ー」コーナーでは、実際に国際電話を取り次いでいた「有紐交換台」や、重要科学技術資料に認定された「短波送受信機」も展示されています。

「宇宙への挑戦 ー衛生通信ー」のコーナーでは、「インテルサットⅠ号」や、1969年に打ち上げられた「インテルサットⅢ号」の予備機(実物)が展示されています。

「深海への挑戦 ー海底ケーブル通信ー」のコーナーでは、ケーブル敷設船の模型や、現在、日本と世界を結ぶ通信の99%を担っている光海底ケーブルなどが展示。

海底同軸ケーブルと光回線ケーブルを持てるコーナーも

実際に敷設されていた海底同軸ケーブルと光海底ケーブルの重さを体感できるコーナーもありました。

浅いところでは、漁業の網やイカリなどで、傷つかないように、太くて頑丈なケーブル(写真左)が敷設され、環境の安定している深海では細いケーブル(ガイドツアーの方が持っているケーブル)が敷設されているそうです。

Bゾーン:通信市場参入と挑戦の軌跡 ー暮らしを変えるー

日本は1985年(昭和60年)に、通信の自由化を迎えました。こちらの「Episode Gallery」では、KDDIが発足するまでの歴史を6つのエピソードで紹介しています。

KDDIは、前身となるDDI、KDD、IDOの3社が2000年10月に合併して発足した会社で、今年20周年を迎えています。

こちらでは、IDO、KDDなどの合併前の携帯電話などが展示。昔なつかしの「ショルダーフォン」を体感できるコーナーもありました。

こちらの「通信おもいでタイムライン」コーナーでは、通信市場の活性化により、どのようにコミュニケーションや暮らしが移り変わってきたかを紹介しています。

Cゾーン:KDDIの挑戦 ー未来を共につくるー

Cゾーンの「KDDIの挑戦 ー未来を共につくるー」の「au Gallery」では、2000年から現在に至るまでに発売された携帯電話やスマートフォンが約500台展示しています。

折りたたみの携帯電話が主流になった2000年代初頭の懐かしの携帯電話をはじめ、

「INFOBAR」を始めとする「au Design project」のコンセプトモデルなど、全てのラインナップを観られる

「INFOBAR」を始めとする「au Design project」のコンセプトモデルなど、全てのラインナップを観られるのは、ここだけなんだそうです!

「au Gallery」は「au」の携帯電話を使っていた方なら、懐かしの携帯電話ときっと再会できることは間違いなしの必見の展示

「au Gallery」は「au」の携帯電話を使っていた方なら、懐かしの携帯電話ときっと再会できることは間違いなしの必見の展示ですよ!

Tomorrow,Together City

こちらの「Tomorrow,Together City」では、通信と街・暮らしの関わりを体感できる参加型のARアトラクション。

大きなテーブルに映し出される街をタブレットで映しだし、オレンジ色に点滅する場所をタップすると、通信基地局が建設。街が発展する様子をゲーム感覚で体験できます。

Dゾーン:EXHIBITION:au 5G/IoT

5Gの実物アンテナ(写真上部)もありました
5Gの実物アンテナ(写真上部)もありました

最後は、2020年にスタートした「au 5G」や最新の「IoT」を活用したサービスが展示されているコーナー「EXHIBITION:au 5G/IoT」。

auの最新5Gスマートフォンを体験

こちらでは、auの最新5Gスマートフォンを体験できたり、

5Gのスマホと連動したスマートグラス「nreal light」

5Gのスマホと連動したスマートグラス「nreal light」では、目の前に出てくるゾンビを倒すARマルチシューティングゲームも体験できます。

遠隔セルフィーが可能なカメラシェアリングサービス「マチカメ」も体験できるコーナーも

他にも、遠隔セルフィーが可能なカメラシェアリングサービス「マチカメ」も体験できるコーナーや、

「athleːtech (アスリーテック) 」

「athleːtech (アスリーテック) 」のコーナーでは、パスを出すところをカメラで撮影、センサーが内蔵されたサッカーボールを蹴ることでフォームを認識し、体の使い方を分析してくれるスポーツIoTコーナーもありました。

ということで、12月1日から一般公開がスタートする「KDDI MUSEUM」をお伝えしました。国際通信の歴史や携帯電話の歴史がまるごと分かる、まさに「通信の博物館」になってますよ!

館内はとても広く、かなり見ごたえのある施設ですので、ぜひ一度行ってみてはいかがでしょう!

KDDI MUSEUM

所在地:東京都多摩市鶴牧3-5-3 LINKFOREST 2階
開館時間:平日10:00〜17:00
開館日:2020年12月1日からの平日3回(10:00〜、13:30〜、15:30〜)
見学時間:90分のガイドツアー(定員15名)
見学無料
無料ロッカーあり
アクセス:小田急・京王多摩センター駅徒歩10分、多摩モノレール多摩センター駅徒歩10分
予約方法(完全予約制):11月25日(水)15時から公式サイトにて受付開始

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多摩ポン編集部
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